花咲徳栄vs市立川越
花咲徳栄が自力を見せ市立川越を破り、4年ぶり5回目の優勝を飾る!
![花咲徳栄vs市立川越 | 高校野球ドットコム](/hb/images/report/saitama/20171002001/large01.jpg)
勝利した花咲徳栄
花咲徳栄は4年ぶり5度目の優勝、市立川越は39年ぶり2度目の頂点をかけた決勝戦が行われた。花咲徳栄は3回戦以降大量得点で勝ち進み、決勝戦に進んだ。一方の市立川越は準々決勝で強豪の浦和学院に1対0の接戦を制し、準決勝でも上尾に1対0で勝利。公立の雄として優勝を狙う。
花咲徳栄は初回、市立川越の先発サウスポー・和田を攻めた。先頭の1番・倉持 賢太が三塁線を破る二塁打で出塁、2番・島崎が犠打で送り、一死三塁で韮沢 雄也の一ゴロの間に1点を先制。幸先の良いスタートを切る。
得点された市立川越は3回に反撃。9番・小菅を四球で歩かせ、1番・岡本が犠打を決め二死二塁。このチャンスで2番・高橋が適時左安打を放ち、同点に持ち込む。追いつかれた花咲徳栄は先発の中田をすぐにスイッチ。背番号11の齋藤 倖介をマウンドに送り、後続を空振り三振に抑え追加点は許さない。
初回に得点を許した市立川越の先発・和田は2回から花咲徳栄に的を絞らせない投球。ストレートの球速は120キロ前後だが、花咲徳栄はなかなか捉えることできず、和田が6回までスコアボードに0を刻んでいく。
得点が動いたのは7回、花咲徳栄が9番・田谷野の適時右安打で1点をリードすると、その裏に市立川越も負けじと7番・太賀の適時中安打ですぐさま同点に。流れが傾きかけたところですぐさま同点に追いつく、市立川越の強さを見た7回だった。しかし8回、花咲徳栄が勝負を決めた。6番・主将の新井が一死満塁から適時右安打、そして2つの押し出し四球で3得点。9回からは市立川越のピッチャーはサウスポーの山口にスイッチするが、花咲徳栄の流れを止めることはできず、5番・松本、6番・新井の適時打で3得点。一気に市立川越を突き放し、8対2で花咲徳栄が4年ぶり5度目の優勝を決めた。
7回まではどちらが勝利するか、わからない展開だったが花咲徳栄が自力を見せた試合だった。その中でも野村 佑希は3打数2安打、主将の新井 英一も3打数2安打とチームを引っ張る活躍。
市立川越はここ2戦で計6安打と打線が振るわなかったが、この試合では8安打。2番の高橋は3安打猛打賞の活躍で、間の取り方がうまい選手だった。公立ながら強豪を破り、準優勝を果たした市立川越。関東大会でもその活躍に期待したい
(文・写真=編集部)
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