国分中央vs鹿児島情報
エース今村、投打で活躍・国分中央
先手を取ったのは鹿児島情報。1回裏に2番・野村健人（2年）がセンターオーバー三塁打で出塁し、3番・遠山優（2年）のレフト前タイムリーで先制する。
国分中央は3回表、4番・西村祥哉（3年）のレフト前2点タイムリーで逆転するが、その裏、鹿児島情報は2番・野村のレフトオーバー二塁打で同点に追いつく。
4回裏は相手のエラーで勝ち越しに成功した。
序盤は激しい点の取り合いだったが5回以降は国分中央・今村虎楠（3年）、鹿児島情報・沖田龍之丞（3年）が立ち直り、両者追加点が奪えない。
8回表、国分中央は二死三塁から途中出場の7番・中村歩夢（2年）が左中間二塁打を放ち同点とし、8番・今村がレフトオーバーの勝ち越し二塁打を放った。
国分中央は9回にも1点をダメ押し、その裏をエース今村が三者凡退に打ち取り、14年夏以来5年ぶりの4強入りを勝ち取った。
国分中央は前日の鹿児島実に続き、2日続けてのシード校撃破。床次隆志監督は「本当によく耐えてくれた」と選手たちの粘りを称えた。
前日は鹿児島実を完封したエース今村だったが、この日は序盤4回までに3失点。連投で「正直、きつかったが、ここを勝たないと甲子園はないと負けられない気持ちで投げた」
「これ以上失点が続くなら、代えるつもりだった」と床次監督。5回を終わってグラウンド整備中、ナインの前でスコアボードを指差した。ヒット数も相手が上回り、2つのエラーが失点に絡む劣勢の展開だったが、それでも点差は1点。「十分逆転できる。終盤勝負だぞ！」と檄を飛ばした。
その期待に応え、終盤畳みかけ、自ら勝ち越しタイムリーを放った今村は尻上がりに調子を上げ、5回以降は追加点を許さなかった。
昨秋、今春とも県大会初戦敗退のチームが、最後の夏、シード校を連破して4強入り。床次監督は「自分たちで考えて、自分たちの弱点を克服させるなど、自主性を大事にする」練習を心掛けるようになった。次の相手は第1シード神村学園。今村が「強い相手だけど、甲子園に行くために中央らしい野球をやり切る」と燃えていた。
（文＝政 純一郎）
2019年 第101回全国高等学校野球選手権大会鹿児島大会
■開催期間：2019年7月6～7月23日（予定）
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