勝てばスーパーラウンド進出決定のチャイニーズタイペイ戦は雨対策と左腕投手がポイント!
9月2日、2019年 第29回 WBSC U-18ワールドカップ4日目。前日、アメリカに勝利を収め、Bグループ1位に躍り出た侍ジャパンU-18代表は、チャイニーズタイペイと対戦する。勝てば、4勝0敗でスーパーラウンド進出が決定するが、スーパーラウンド進出は上位同士の対戦成績が持ち越しになるので、強豪・チャイニーズタイペイには勝利を収めたいところだ。そんなこの試合の見所を紹介したい。
チャイニーズタイペイとはどう戦う?
宮城大弥、林優樹の左腕コンビ
昨日のアメリカ戦で非常に大きかったのが投手陣の球数運用だ。登板した5投手はすべて50球以内に収め、ルール上、全投手の登板が可能だ。その中でも、キーマンとして期待したいのは林優樹、宮城大弥の左腕コンビ。林は120キロ後半の速球、チェンジアップのコンビネーションに翻弄される打者が多い。チャイニーズタイペイ相手にも効果を発揮しそうだ。
また宮城は雨が降り続くアメリカ戦でも平然と投げていた。この感情の起伏の小ささが宮城のウリ。宮城は140キロを超える速球のほかに空振りが奪えるチェンジアップを持っている。チャイニーズタイペイ打線を封じる有効な武器となりそうだ。
一方、打線も2桁安打を放ち好調だ。引き続き、チャイニーズタイペイバッテリーの配球の傾向を見抜き、またボール球を見逃しつつ着実に点を重ねていきたい。
チャイニーズタイペイは11打数4安打の活躍を見せている何恒佑、全試合で安打を放ち打率4割を残している林子豪がキーマン。投打の柱・岳政華は打率1割と不調気味なので、岳が苦手とするコースをついて、抑え込んでいきたい。
投手陣は速球投手を多く控えているが、制球力は高くないため、ボールの見極めが大事となりそうだ。
そして、Dream Ballparkの環境も注意すべき点だ。天然芝のDream Ballparkは、雨天により、打球がかなり跳ねやすいコンディションとなっており、アメリカ戦を振り返ると、守備のミスが多くあった。もともと滑りやすい国際球でさらに雨に濡れて、滑りやすい状況となっているため、その対策も大事となりそうだ。
(記事=河嶋 宗一)
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