試合レポート

太田一vs東洋大牛久

2015.09.29

太田一が逆転勝ちで5年ぶりの秋ベスト8進出!エース右腕・和田凌吾が2失点完投、2安打2打点と投打に活躍!

和田 凌吾投手(太田一)

 [stadium]笠間市民球場[/stadium]の第2試合に登場した太田一は、前日の守谷戦で打線が大爆発して5回コールドで圧勝した。本日の太田一の打線に注目が集まる。

 先攻・東洋大牛久の先発は背番号11の右腕・有馬 海人(2年)。後攻・太田一の先発は背番号1の右腕・和田 凌吾(2年)だ。

 1回裏、太田一は3つの四死球で二死満塁とし、守谷戦で自身初のホームランを放った6番・菊池 晃太(2年)を迎えるが、空振り三振に倒れる。

 2回表、ヒットと死球で二死二、三塁のチャンスを作るが、8番・有馬は空振り三振に倒れる。

 3回表、東洋大牛久は一死から1番・福島 涼平(2年)ライト前ヒットと盗塁で二死二塁とし、3番・川原 大雅(2年)のライト前タイムリーで1点を先制する。
東洋大牛久1-0太田一

 3回裏、太田一は1番・関根 亮太(2年)が頭部に死球を受け、臨時代走9番・飛田 拓巳(2年)が一塁へ。一死から3番・川崎 進也(2年)の一塁線ゴロはライト線へ抜け一死一、三塁とし、4番・八木沢 英士(2年)のレフト前タイムリーで同点に追い付く。なおも一死一、三塁とし、5番・和田もレフト前タイムリーと続き1点を追加する。
東洋大牛久1-2太田一

 4回表、東洋大牛久は先頭の5番・斎藤 元輝(2年)がライト前ヒットで出塁し、2つの犠打で二死三塁とすると、8番・有馬がフルカウントからセンター前タイムリーを放ち同点に追い付く。
東洋大牛久2-2太田一

 5回表、東洋大牛久は二死から3番・川原のライト前ヒットと四球で二死一、二塁とするが、5番・斎藤はショートフライに倒れる。

 5回裏、太田一が勝ち越しに成功する。先頭の2番・阿内 涼太(2年)が相手のミスで出塁に成功。一死二塁から4番・八木沢のセンター前タイムリーで1点。さらに5番・和田はレフト越ツーベースで一走・八木沢は一気に生還し2点目。続く6番・菊池のレフト前ヒットとレフトの悪送球で二走・和田が生還し、この回一挙3点を奪う。
東洋大牛久2-5太田一


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2015年秋季大会

有馬 海人投手(東洋大牛久)

 6回表、東洋大牛久は一死から7番・山口 健太(2年)がレフト線ツーベースで出塁するが、8番・有馬 海人は見逃し三振。その後、二走・山口は捕手からの牽制に挟まれタッチアウトとなりチャンスを潰してしまう。

 7回表、東洋大牛久は先頭の9番・上野 祥吾(2年)がセンター前ヒットと盗塁で一死二塁とするが、後続は打ち取られる。

 7回裏、太田一は先頭の3番・川崎 進也が死球、4番・八木沢 英士がエンドランで三遊間を抜き、さらに盗塁で無死二、三塁とする。しかし5番・和田 凌吾は空振り三振で一死二塁、三塁となる。その後、6番・菊池 晃太は相手の守備のミスで1点を追加する。なおも一死一、三塁からダブルスチールを仕掛けるが、三走・八木沢のスタートが遅れホームで悠々タッチアウトとなり追加点は奪えない。
東洋大牛久2-6太田一

 8回表、なんとか反撃したい東洋大牛久は、先頭の4番・野口 純平(2年)が四球を選ぶが、5番・斎藤 元輝はサードゴロでゲッツー。二死から6番・鴻巣完太(2年)は内野安打で出塁するが、7番・山口はセンターフライに打ち取られる。

 9回表、後がない東洋大牛久だが、3つの内野ゴロに打ち取られ試合終了。

 太田一が中軸の固め打ちで8安打6得点と効率的に得点を重ねて、5年ぶりの秋季県大会ベスト8入りを果たした。

 先発の和田 凌吾は上背はないがスライダーを低めに集める丁寧なピッチングで要所を締めた。スライダー以外には右打者の内側に食い込む球種が確認できた。打線は少ないチャンスに連打が飛び出し効率的に得点を奪った。

 一方、東洋大牛久先発の有馬 海人は10奪三振と力投したが、先頭打者に与えた2度の死球がいずれも失点に繋がった。

 太田一は次戦、平成元年以来26年ぶりの秋の準決勝進出をかけて第3シードの水城と対戦する。

(文=伊達 康


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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