試合レポート

蘇った「鶴丸らしさ」、21世紀枠推薦校が強豪・尚志館との激戦を制して初戦突破!【24年夏・鹿児島大会】

2024.07.07


鶴丸 勝利の瞬間

今春のセンバツ21世紀枠九州地区推薦校だった鶴丸と大隅の雄・尚志館。好勝負が予想された一戦は、予想通り1点を争う緊迫した展開となった。

【トーナメント表】鹿児島大会 6日までの結果一覧

2回表、鶴丸が二死から6番・上原 将伍(3年)の左越えの大会第1号ソロで先制する。
3回裏、尚志館は二死から1番・宮脇 拓夢(3年)、3番・野嶽 龍佑(3年)、2本の二塁打で同点に追いつく。

4回には二死二塁から8番・古川 愛都(3年)の左越え二塁打で勝ち越しに成功した。

鶴丸は直後の5回表、二死一二塁から代打・田中 大二朗(2年)の中前適時打で再び同点とし、1番・向原 伸之介(2年)の右越え三塁打で再びリードを奪い、2番・有馬 純希(3年)が中前適時打で続いて、計4点を奪って3点差とした。

尚志館は5回裏、1番・宮脇が左中間三塁打を放ち、2番・福元 海(2年)が中前適時打を放ち、2点差とした。

鶴丸打線は6回以降、1人の走者も出せなかったが、尚志館は8回裏二死一三塁から1番・宮脇が意表を突くセーフティーバントを決め、1点差に詰め寄る。

9回にも先頭打者が四球で出塁したが、5回から粘りのリリーフを続けていた鶴丸の2番手・種子田 和諒(3年)が三者連続飛球で打ち取り、1点差で競り勝った。

5安打で5点を奪い、11安打されながら4失点でしのぎ、1点差で競り勝つ。昨秋4強入りして大会を盛り上げた鶴丸らしい粘りと集中力を発揮した。今年に入って春の県大会、NHK旗とも初戦は敗退が続いていただけに、福田 健吾監督は「ようやく鶴丸らしい集中力と粘りを発揮し、久しぶりに勝てた」と安どの表情を浮かべた。寺内 幸大主将(3年)は「苦しかったけれど、勝てたことが自信につながった」としつつ「ここで満足することなく、対戦した尚志館の分の想いも背負って勝ち続けたい」と自力での甲子園出場を目指して一戦必勝で勝ち続ける決意を固めていた。

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この記事の執筆者: 政 純一郎

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