Column

風間球打(明桜)を圧倒的NO.1と評価する声も…小関順二さんが語る風間の凄さ

2021.09.28

風間球打(明桜)を圧倒的NO.1と評価する声も…小関順二さんが語る風間の凄さ | 高校野球ドットコム
風間球打(明桜)写真=日刊スポーツ/アフロ

 10月11日のドラフト会議まで残り2週間となった。今回はドラフト会議の解説でお馴染みのスポーツライター・小関順二さんをお招きし、今年の高校生や、各球団の補強ポイント、おすすめの1位候補を語ってもらった。第1回は風間球打について語ってもらった。

――この世代は投手が注目されました

小関:春は市立和歌山小園健太、夏は明桜風間球打とか出てきました。超高校級の投手が1人ずつでたなって感じで、夏は小園、森木大智高知)もでると思った。そろい踏みかと思ったが、風間以外は(地方大会の)最後に力を出し切れなかったのは残念だが、高知なら明徳義塾代木大和が目立った。球は速くないがバランスよくて、打撃も良くて。明徳は見どころが多かった。

――変化球がいいですね

小関:レベルが高いですね。直球がいいというか、(秋田の)決勝は一塁側内野席の30度くらい少し斜めから見たんですが、リリースポイントがよく見えてね、球もちがいい。真上から押さえ込んでいる感じで、腕が遅れて出てきて、ズドンとくる。打者はタイミング取りづらいというのはある。それがあるからちょっと曲がったり、変化球がくるとコロコロ打ち取られて、空振りする。

――高校生と思えない圧を感じましたが

小関:角度がすごい。普通ならある程度、少し斜めだが、真上からくる。野茂もとか、本当に真上から腕振って縦軸の回転でないと縦の角度は来ない。珍しい。あるスカウトはあんまり好きじゃなさそうで、力任せだと感じたんでしょうね。でも、あるスカウトは圧倒的だと。あんまりいいと言わないでほしいと言われました。自分の感覚では圧倒的だと。小園、森木と比較することがよく分からないというくらい評価してましたね。

 明桜風間球打は、秋田大会で最速157キロをマークした。1年から注目されてきた右腕は、最後の夏に花を咲かせた。甲子園では、雨でノーゲームにはなったが、途中まで無安打の投球を見せるなど、非凡な才能をいかんなく発揮した。間違いなく、今夏注目された右腕だったことは間違いない。

 小関さんが分析するように、縦の角度のある速球と、変化球からカウントをとって、直球で勝負する姿は、見ていて気持ちいい。プロでの活躍も期待できそうだ。どの球団が指名するのか。その球団が指名権を取るのか。興味は途切れない。

(記事:編集部)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.02

春優勝の公立校・春日が登場、30日から順延のセンバツ出場・東海大福岡も初戦、3日の福岡大会【2024夏の甲子園】

2024.07.02

福岡大会では福岡大大濠、大牟田がコールド発進、進学校・福岡は3日がかりの勝利【2024夏の甲子園】

2024.07.02

北海道で本塁打が半減! 札幌支部では3分の1以下に……新基準バットの影響か、それとも【2024夏の甲子園】

2024.07.02

【全国注目シード校・成績速報】福岡で早くもシード3校が登場! 完勝で初戦突破!【夏の甲子園】

2024.07.02

浦和学院を24年間支えた指揮官が城西大城西へ 伝え続ける強者に必要なメンタル

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.27

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.28

スコアラーが8ヵ月後エースに急成長! オリドラ2ルーキーを輩出した聖カタリナ学園(愛媛)に今年も190cm大型投手が現れる!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】