News

巨人・沼田、DeNA・阪口ら苦戦強いられる2軍タイトルホルダー

2021.09.14

巨人・沼田、DeNA・阪口ら苦戦強いられる2軍タイトルホルダー | 高校野球ドットコム
高校時代の阪口皓亮

 昨シーズン、ウエスタン・リーグで最多勝に輝いた宮城 大弥(オリックス)が躍進を遂げている。興南からドラフト1位で入団した高卒2年目の左腕は、開幕ローテーションに入りすでに11勝。押しも押されもせぬ先発ローテーション投手となった。

 一方で昨シーズン、イースタン・リーグにおいて投手部門のタイトルを獲得した選手たちはどのような成績を残しているのだろうか。

 最優秀防御率に輝いたのは北浦 竜次(日本ハム)だった。北浦は2017年ドラフト5位で指名を受け、白鴎大足利から日本ハムに入団最多左腕。今シーズンは開幕一軍スタートを勝ち取り3試合に中継ぎ登板するも、4月7日に登録を抹消された。その後、一軍昇格の機会は訪れていない。

 最多勝は宮城 滝太(DeNA)、太田 龍(巨人)、沼田 翔平(巨人)、山川 和大(巨人)、榎田 大樹(西武)、クック(ヤクルト)の6人が5勝で並んだ。

 このなかで最も一軍での実績のある榎田はここまで一軍登板はない。試合中のアクシデントによる負傷で5月に手術を受け長らく戦列を離れていたが、9月4日に二軍戦で復帰。状態によってはシーズン終盤に一軍で登板する機会もありそうだ。

 沼田 翔平(巨人)は一軍で2試合に登板するもともに失点。5月29日のソフトバンク戦を最後に一軍での登板はない。二軍でも22試合の登板で防御率5.96と苦しんでいる。2019年ドラフト2位入団の太田 龍は4月に右肘の手術を受け戦列を離れていた。すでに三軍戦では実戦復帰を果たしている。

 宮城 滝太(DeNA)と山川 和大(巨人)は育成契約のため、一軍での登板はない。またクックは昨シーズン限りで退団し、現在はインディアンス傘下でプレーしている。

 最高勝率に輝いた阪口 皓亮(DeNA)は高卒4年目の今シーズン先発で8試合に登板。プロ初勝利を含む2勝を挙げた。しかし、右肘の手術を受けたことで離脱。今シーズン中の復帰は難しそうだ。

 最多セーブを獲得した釜田 佳直(楽天)は、今シーズン主に先発として起用されている。一軍では1試合に登板し4回5失点と打ち込まれた。しかし二軍では17試合(15先発)で97回を投げ防御率2.60と結果を残している。現在一軍は上位を争っているが、再び昇格の機会は訪れるか。

 昨シーズン、イースタンリーグで投手タイトルを獲得した選手たちは、ここまで一軍では結果を残すことができていない。強いて言うならば阪口が2勝を挙げているのが目立つのみ。はたしてここから巻き返しを図る選手は現れるだろうか。

<2020年イースタン・リーグ・投手部門タイトルホルダー>

<最優秀防御率>
防御率1.74 北浦 竜次(日本ハム)

<最多勝>
5勝 宮城 滝太(DeNA)
5勝 太田 龍(巨人)
5勝 沼田 翔平(巨人)
5勝 山川 和大(巨人)
5勝 榎田 大樹(西武)
5勝 クック(ヤクルト)

<最高勝率>
勝率.800 阪口 皓亮(DeNA)

<最多セーブ>
12セーブ 釜田 佳直(楽天)

※数字は2021年9月11日終了時点

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.28

スコアラーが8ヵ月後エースに急成長! オリドラ2ルーキーを輩出した聖カタリナ学園(愛媛)に今年も190cm大型投手が現れる!

2024.06.28

ノーシードのダークホース本命?!翔凜がノーサインで大躍進を狙う!

2024.06.28

高知と明徳義塾の一騎打ち!29日に高知抽選会!【2024年夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!