高知中央vs高知南
「安樂世代」大型右腕、高知中央・谷悠大の覚醒
第一試合はセンバツ21世紀枠出場の土佐を、1安打完封で下した高知南右腕・嶋川健太(3年)の動向が注目された一戦。ただ、地元ケーブルテレビのスピードガンで自身初の140キロを出した嶋川以上の好投を演じたのは、高知中央の185センチ右腕・谷悠大(2年)だ。
スピードこそ137キロと嶋川に及ばなかったが、5月の県総体や今大会でも大きな課題となっていた制球力も改善。要所で重いストレートと切れ味鋭いスライダーも決まり、125球5四球2失点完投。5年ぶりにベスト4へと進出した高知中央、最大の殊勲者は打っても4打数3安打2打点の「安樂世代」大型右腕・谷であった。
(文=寺下友徳)