上尾vs秀明英光
15安打で10得点を挙げた上尾が、5回コールドで秀明英光を下す!
完封勝利を飾った酢谷(上尾)
試合前から戦いは始まっていたように見えた。
上尾はベンチ入りメンバーだけでなく、スタンドも一体となって全力発声をする。試合前のシートノックでは、ミスをした選手に対し、スタンドからも容赦なく檄が飛ぶ。試合中でも、ベンチにいるかのように「守備準備!」「状況確認!」などの具体的な声が飛び交う。試合前から、秀明英光を声で圧倒していた上尾に改めて驚かされた。
そして始まった試合でも、上尾が圧倒した。2回に、2本の安打と犠打を絡め二死一、三塁と、先制のチャンスを作る。ここで9番酢谷が三遊間を破る適時打を放ち、先制。なおもチャンスは続き、2番新井がしぶとく左前に落とす適時打でもう1点追加。幸先よく2点を先取した。
続く3回。二死走者なしから、6番坂巻が内野安打。その後盗塁でチャンスを広げ、7番石川がフェンスを直撃する左越え適時二塁打を放ち、追加点。そして8番高津も中前へ適時打を放ち、この回も2得点を挙げた。
完全にペースをつかんだ上尾は、4回にも2点を追加し6対0と点差を広げる。そして5回、満塁のチャンスを作り9番酢谷が四球を選び、押し出し。続く1番小川には2点適時打が生まれるなどして、この回4得点。点差を10点にした。
投げてはエースの酢谷が、制球に苦しむ場面もあったものの、秀明英光打線を散発3安打に抑えた。三塁を踏ませない好投で、5回を無失点に抑え、5回コールド勝ちを収めた。
敗れた秀明英光は、上尾打線を止めることができなかった。それでも、与四死球は1、失策は0という数字は素晴らしいもの。投手力、打撃力が夏までに向上すればおもしろい。健闘を祈りたい。
会場が[stadium]上尾市民球場[/stadium]ということもあり、地元の人々が観戦に多く駆け付けたこの一戦で、見事な勝利を飾った上尾。次戦は本大会出場を懸け、熊谷と対戦する。次戦の上尾にも目が離せない。
(取材・写真=編集部)
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