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徳島インディゴソックス これが2020年ドラフト期待「黄金の9人」だ!

2019.11.18

 これはもはや「NPB球団のドラフト指名」と言っても過言ではない。11月18日(月)に他の3球団と共に2020年ドラフト指名選手が発表された四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの発表リストには、驚きの名前が次々と掲載されていた。

 今年も球団としては7年連続ドラフト指名となる上間 永遠(投手・埼玉西武ライオンズ7位)、岸 潤一郎(内野手兼外野手・埼玉西武ライオンズ8位)、平間 隼人(巨人育成1位)の3名を輩出した。さらには、指名選手だけでなく、東京ヤクルトスワローズへは外野手として、SKワイバーンズ(韓国)では投手として進むために徳島インディゴソックスで準備の時を過ごし、今年WBSCプレミア12韓国代表クローザーにまで駆け上がったハ・ジェフンを輩出するなど、「育成上手」がすっかり定着した感のある日本独立リーグ界の雄。今回はそんな徳島インディゴソックスを希望球団として志した16名の有望選手たちが、2020年ドラフト指名選手リストに集った。今回はその中から9名を紹介していこう。

徳島インディゴソックス これが2020年ドラフト期待「黄金の9人」だ! | 高校野球ドットコム
150キロ右腕・富水 大和

 高校生右腕からは3名。まずは地元・徳島県を超え日本高校野球の名門・徳島池田のエース・白川 恵翔(180センチ83キロ・右投右打)。美馬市立江原中時代にジャベリックスローでジュニア五輪優勝を果たした身体能力を利した最速146キロストレートの迫力は1年目から先発ローテーション入りが望める。

 

 大阪偕星学園坪井 悠太(180センチ85キロ・右投左打)は最速147キロのストレートに加え、変化量の大きいスライダーが武器。打者としても長打が望め二刀流の可能性もある。また、網走桂陽富水 大和(178センチ73キロ・右投右打)は2年冬以降に急成長を遂げ、3年夏にはついに最速150キロに到達。左と右の違いはあるとはいえ、福岡ソフトバンクホークス・古谷 優人(江稜出身)のような「北海道無名から160キロ」も決して夢ではない。

 大学生ではこの両輪に注目。札幌大・亀山 英輝(右投右打・小樽水産<北海道>高出身)は、173センチ70キロと決して身体は大きくないが、体幹の回転を使ったストレートは148キロ以上のキレがある。一方、愛媛大・ 勝田 悠斗(左投左打・津山出身)も177センチ72キロの身体を最大限に使って最速147キロのストレートを投じてくる左腕だ。

 さらに勝田と同じ愛媛大ながら「準硬式野球部」の絶対的エース・北川 翔稀(180センチ81キロ・右投右打・八女出身)は最速150キロをマーク。すでに硬式球での練習も十二分に積んでおり、2020年いきなりの大ブレークもありえる。

[page_break:野手も逸材揃い]

 野手にも楽しみな選手が加わった。福原 大生(178センチ88キロ・右投左打)は小樽潮陵(北海道)から福島大野球部に途中まで在籍し、今年は単身アメリカ独立リーグ2球団で2割8分以上の打率を残した左の強打者。来年は強肩を活かし捕手として日本独立リーグに歩を進める。新城 翔太は沖縄高専から国立・琉球大に進んだ184センチ80キロの大型左打ち遊撃手。沖縄県の大学野球界では走攻守に圧倒的な力を見せており24歳での挑戦に注目したい。

 そして190センチ88キロの超大型中堅手・古田 佑一郎(岡山商科大・右投左打・柳ヶ浦高卒)は、今年NPB球団からも調査書が届いた逸材。50メートル6秒0・遠投100メートル超えのスケールを全力プレーで表現する。

 もちろんこの「徳島インディゴソックス・ベストナイン」には書ききれなかった7名の選手たちもすべて磨けば光る「ダイヤの原石」たち。

 加えて、来シーズン2年目以降となる選手達も来年にむけて日々トレーニングに励んでいる。今年のドラフトで調査書が届き、大卒2年目に勝負をかける最速149キロ右腕・森 祐樹(188センチ90キロ・右投右打・有明高~日本経済大)、シーズン防御率0.00の戸田懐生(170センチ65キロ・右投右打)らを筆頭に腕ぶす選手たちとが融合すれば、8年連続ドラフト指名選手どころか、2011・2015年に香川オリーブガイナーズが打ち立てた「四国アイランドリーグplus同一球団4選手指名」、2015年・ルートインBCリーグ・武蔵ヒートベアーズ(現:埼玉武蔵ヒートベアーズ)が育成ドラフトでマークした「同一球団5名指名」を超えるどころか、独立リーグから初となる「NPBドラフト1位指名選手」が誕生しても全く不思議ではない。

記事=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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