News

ミスター赤ヘルに現監督が核! 広島歴代のドラフト1位でチームを組んでみた

2020.05.22

ミスター赤ヘルに現監督が核! 広島歴代のドラフト1位でチームを組んでみた | 高校野球ドットコム
・・・

 1965年に行われた第1回ドラフト会議から、多くの選手がドラフト1位でプロ入りを果たしている。各球団におけるドラフト1位は、その年のなかでもっとも期待をかけられている存在だ。

 さて、そのなか広島の歴代におけるドラフト1位だけでベストナインを組んだら、どのようなチームになるのだろうか。

 投手は現在、白血病を公表し闘病中の北別府学氏(都城農/1975年)を選出した。広島一筋で現役引退までプレーし、球団最多となる213勝をマーク。2度の沢村賞にも輝いており、異論はないだろう。

 その他では1976年に沢村賞を受賞した池谷公二郎氏(日本楽器/1972年)、川口和久氏(デュプロ/1980年)、津田恒美氏(協和発酵/1981年)、そして今年からチームを率いる佐々岡真司監督(NTT中国/1989年)、前田健太PL学園/2006年高校生/現:ツインズ)らがドラフト1位で入団し結果を残している。先発、抑えともに充実している印象だ。

 捕手は確固たるレギュラー格が不在だった。そのなかで瀬戸輝信氏(法政大/1990年)を選んだ。球団を支えた水沼四郎氏(中央大)は2位、達川光男氏(東洋大)は4位、現役の石原慶幸東北福祉大)は4巡目、會澤翼(水戸短大付高)は3巡目での入団である。

 内野手は一塁に町田公二郎氏(専修大/1991年)、二塁に東出輝裕氏(敦賀気比高/1998年)、三塁に木下富雄氏(駒沢大/1973年)、そして遊撃には野村謙二郎氏(駒沢大/1988年)を選出した。

 遊撃の野村氏は実質的に一択であったが、その他のポジションでは選出が難航した。東出氏や木下氏は複数のポジションを守っていたことで、それぞれ二塁と三塁での選出。一塁は主に代打での活躍が印象深い町田氏を起用。ドラフト1位から長打を売りとするような大砲候補の一塁手はこれまでに育っていない。

 外野には「ミスター赤ヘル」こと山本浩司氏(法政大/1968年/現:浩二)、切り込み隊長の山崎隆造(崇徳高/1976年)、そして西田真二(法政大/1982年)の3人だ。ドラフト1位から外野手として大成するパターンは少ない。山崎氏はプロ入り後に遊撃からコンバートされている。西田氏も現役生活は13年だったものの、規定打席への到達は一度もなかった。

 広島の歴代ドラフト1位を見ると、やはり投手陣が結果を残している。野手では野村氏、山本氏そして山崎氏と内外野の核となる選手はいるものの、全体的に見るとやや物足りなく映ってしまう。

 広島は伝統的に下位指名から野手が育っている。新井貴浩氏、金本知憲氏、前田智徳氏、江藤智氏はみな4位以下でのプロ入りである。野手を育てる意識が強いからこそ、ドラフト1位での活躍も投手に偏っているのかもしれない。

<広島・ドラフト1位指名のみのベストナイン>
※自由獲得枠、希望入団枠含む

投手:北別府学(都城農/1975年)
捕手:瀬戸輝信福岡大大濠高→法政大/1990年)
一塁:町田公二郎明徳義塾高→専修大/1991年)
二塁:東出輝裕敦賀気比高/1998年)
三塁:木下富雄春日部高→駒沢大/1973年)
遊撃:野村謙二郎(佐伯舞城高→駒沢大/1988年)
外野:山本浩司廿日市高→法政大/1968年/現:浩二)
外野:山崎隆造崇徳高/1976年)
外野:西田真二PL学園高→法政大/1982年)

(記事:勝田聡

関連記事
【ドラフト指名選手一覧・広島東洋カープ】森下暢仁の1本釣りに成功し、高校生もバランスよく指名
広島東洋カープの補強ポイントとは?スポーツライター・小関順二さんがドラフトを分析!
【ドラフト総括・広島東洋カープ】将来性抜群の148キロ右腕・鈴木にU-18ベストナインの韮澤を指名

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.26

【南北海道】函館支部では函館大有斗が9回サヨナラ、函館大谷はコールド勝ち【2024夏の甲子園】

2024.06.25

昨夏甲子園16強・北海の卒業生進路紹介!元巨人外野手の息子らが中央大、147キロ右腕は社会人へ

2024.06.25

【南北海道】室蘭支部では駒大苫小牧が北海道栄に完封勝ち、次戦の相手は苫小牧中央【2024夏の甲子園】

2024.06.26

【南北海道】小樽支部予選では、リベンジに燃える倶知安が初戦【2024夏の甲子園】

2024.06.26

【北北海道】旭川支部予選で、旭川実の151キロ右腕・田中が6回完全、11連続を含む15奪三振の快投【2024夏の甲子園】

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.21

沖縄大会が22日開幕!八重山商工、宮古、小禄が登場、開幕戦での白星一番乗りは?【2024夏の甲子園】

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】