ヤクルト・濱田太貴のアドバイスが成長の引き金に!大化けを予感させた明豊の布施心海
布施心海(明豊)
12年ぶりの明治神宮出場を果たした明豊。九州大会で見せてきた猛打爆発とはいかなかったが。潜在能力が高い選手が揃い、翌年の大化けを予感させた。その中で中心打者といえるのが布施心海だろう。
豊中リトルシニア出身の布施は1年春の九州大会後の大分県の県選手権、練習試合から試合出場し、この春のセンバツでも主力打者として活躍し、4強入りに貢献するなど、全国区の選手になろうとしていた。
成長のきっかけは2学年上の濱田太貴(東京ヤクルト)のアドバイスだ。濱田から教わったのは、打撃ポイントの変更だった。
「入った時は、結構前でボールを捉えていたのですが、濱田さんからもっとボールをひきつけたほうが良いといわれて、それで捕手寄りとなりました」
その結果、直球、変化球も手元まで呼び込んで打てるようになった。そしてこの秋は主力打者としてチームを引っ張らないといけないと思いで、練習に臨み、大分県大会、九州大会で合わせて計5本塁打を放ち、飛躍のきっかけをつかんだ。
神宮大会・健大高崎戦でもフェンス直撃の二塁打・痛烈な左前安打を放つ活躍。しかし布施は「打ったことよりも四番打者としてチャンスで一塁フライに終わった場面が悔しかったです」と振り返った。
来春までには「勝負強い打者となっていきたいです」と意気込みを語った布施。構えを見るとどことなく濱田を思い出させる布施。九州大会で見せてきた豪快な打撃を再び全国の舞台で発揮する。