楽天と提携するクラーク国際が「本拠地」楽天生命パーク宮城で、西武レディースと対戦!
西武レディース相手に力投したクラーク国際・青木投手
NPBの楽天と提携するクラーク記念国際高校仙台キャンパス女子硬式野球部が6月4日、クラブチームの埼玉西武ライオンズレディースと、楽天生命パーク宮城でオープン戦2試合を行った。第1試合は1-10と、女子日本代表が多く所属する西武に差をつけられたが、第2試合は0-4と健闘。全国高校女子硬式野球選手権(7月23 日から、兵庫・丹波市つかさグループいちじま球場、阪神甲子園球場ほか)に向けて自信をつけた。
2試合目の2番手でマウンドに立ったクラーク記念国際の本格派右腕・青木智美投手は、強力打線のインコースをズバッと突いた。2安打2四球で塁はにぎわせたが、三振3個を奪う堂々たるピッチングで、2回を無失点に切り抜けた。「春までできなかった〝攻めるピッチング〟ができました」と青木は満足そうに投球を振り返った。
打線は2試合で9安打。得点は第1試合の1点に止まったが、〝手も足も出ない〟内容ではなかった。現役時代に西武、日本ハムの投手として活躍した西武レディースの新谷博監督は「間違いなく全国大会で上位に入るレベル。優勝できる力もある。西武とこれだけの試合ができたんだから、〝高校生相手なら勝てる〟と、自信にしてほしい」と評価した。楽天から派遣されるクラーク記念国際の森山周監督は「もう少し頑張ってほしい気持ちはありましたが、格上相手に自分の力をしっかり出せた選手がいたのはポジティブな材料」と話した。
7月の選手権組み合わせが決定し、初戦を勝ち上がれば、早くも2回戦で大会2連覇を狙う神戸弘陵(兵庫)と対戦する。「今日は天然芝の素晴らしい球場でプレーさせていただき、感謝しかありません。(西武レディースは)『打ち取ったな』と思った打球が内野を越えたりして、パワーの差は感じましたが、最後までチャレンジャーとして、全員で戦いきれました。選手権に向けた課題も見つかりました」と岡田梨花主将。プロ野球のシーズン中という異例の日程で実施された格上とのオープン戦を糧に、クラーク記念国際は選手権決勝戦の舞台・甲子園への切符をめざす。
【第1試合】
西武レディース 4212000=10
クラーク記念国際 0001000=1
【西】里、清水―英、大沼
【ク】大野、柴田、村上―岡田
▽二塁打=出口(西)網代(ク)
【第2試合】
クラーク記念国際 0000000=0
西武レディース 130000X=4
【ク】網代、青木、佐藤―岡田、國井、海野
【西】長尾、山田―英
西武レディース(右)とクラーク国際の選手は試合後に記念写真でニッコリ