新庄新監督の日本ハム、若手起用方針で清宮、万波にチャンス到来
清宮 幸太郎
二軍では来シーズン以降の戦力を期待されている若手有望株、故障からの復帰を目指すリハビリ段階の主力、そしてベテランと様々な選手がしのぎを削っている。
そのなかで今シーズンは誰が多くのチャンスを与えられてきたのだろうか。各球団の打席数上位5人を振り返ってみたい。
日本ハムは新庄 剛志新監督を迎えて2022年シーズンを戦うことになった。新庄新監督は二軍の選手を起用していくことを明言しており若手選手たちの多くは目の色を変えている。
そんな日本ハムの二軍で、もっとも打席を与えられたのは早稲田実出身の清宮 幸太郎内野手(450打席)だった。2017年ドラフト1位の清宮はプロ入り以来初めて一軍での出場がなくシーズンを通して二軍でプレー。450打席はチームだけでなくリーグトップの打席数だった。そのなかで記録した19本塁打はリーグトップタイ、60打点はリーグ2位と一定の数字は残している。しかし打率.199(392-78)と2割を下回った。また113三振はリーグワースト。パワーの片鱗を見せたとはいえ課題も多かった。同学年のヤクルト村上 宗隆内野手(九州学院出身)が破竹の勢いで結果を残している中、ここまでは物足りない数字に終わっている。
清宮についで打席機会が多かったのは横浜高出身の万波 中正外野手(272打席)だ。清宮よりも178打席少なかったが、本塁打数はわずか2本差の17本と結果を出し一軍でも49試合に出場。一軍では打率.198(126-25)と、まだまだ確実性には難があるものの、プロ初本塁打を含む5本塁打マークと爪痕を残した。チームはこのオフに西川遥輝外野手と大田泰示外野手がノンテンダーとなり退団が濃厚。そのため一軍の外野は若手選手を求めている。その争いに食い込むことが来シーズンの目標となる。
この2人に続いたのが創志学園出身の難波 侑平内野手(251打席)、東海大四出身の今川 優馬外野手(233打席)、京都国際出身の上野 響平内野手(231打席)の3人。難波はこのオフに戦力外通告を受けた。ルーキーの今川は規定打席に到達しなかったが打率.310(213-66)、14本塁打と結果を出した。一軍では13試合の出場で打率.071(28打数2安打)と苦戦するも初本塁打を記録した。二軍では発揮できている確実性とパワーを一軍の舞台でも見せたいところ。高卒2年目の上野も一軍デビューし4試合に出場した。しかし、まだ初安打は生まれていない。
<日本ハム二軍・打席数上位5人>
清宮幸太郎(450打席)
打率.199(392-78) 19本塁打 60打点
万波中正(272打席)
打率.280(236-66) 17本塁打 46打点
難波侑平(251打席)
打率.247(231-57) 0本塁打 17打点
今川優馬(233打席)
打率.310(213-66) 14本塁打 46打点
上野響平(231打席)
打率.209(206-43) 0本塁打 10打点
(記事:勝田 聡)