【オリックス】1位宮城、2位紅林が開花!19年ドラフトはすでに成功?
宮城 大弥
今シーズンもルーキーを含め多くの若手選手が一軍で頭角を現してきた。今シーズンから一軍での出番が増えてきた入団5年目以内の選手を球団ごとに振り返ってみたい。
優勝争いを繰り広げているオリックスは宮城大弥(興南高→2019年1位)が大躍進を遂げた。高卒2年目ながら開幕ローテーションに入ると無傷の5連勝。
セ・パ交流戦で1敗を喫したものの、そこから再び6連勝と勢いは衰えない。9月以降はやや息切れし2勝3敗と負けが先行しているが、シーズンを通じて147回を投げ13勝4敗、防御率2.51の成績には文句のつけようがない。ドラフト同期の奥川恭伸(星稜高→ヤクルト1位)や佐々木朗希(大船渡高→ロッテ1位)らに先駆けて2桁勝利、規定投球回到達を達成し、チームのエースである山本由伸と並んで2枚看板となった。
右腕では山崎颯一郎(敦賀気比高→2016年6位)が後半戦に入ってから先発ローテーションに加わった。山崎は2019年にトミー・ジョン手術を受け昨シーズンは育成契約だった。
厳しいリハビリを乗り越え今シーズンから再び支配下に返り咲いた高卒5年目の右腕はここまで2勝2敗、防御率3.69とまずまずの成績を残している。山本や宮城に続いて高卒から一軍の先発ローテーション投手が誕生した。
高卒の投手が躍進したオリックスだが野手も高卒の紅林弘太郎(駿河総合高→2019年2位)がレギュラーの座を掴んだ。
紅林は「9番・遊撃」で開幕スタメンを勝ち取るとここまで135試合に出場。高卒2年目ながらチームに欠かせない存在となった。打率.225(444-100)とやや確実性には欠けるものの、10本塁打を放ちパンチ力を見せている。吉田正尚が死球で離脱してからは3番を任されることも多い。それだけ中嶋聡監督の信頼があるということだろう。
10月10日のソフトバンク戦では死球を受け途中退場。骨折の心配をされたが、異常はなく3日後の試合からは再びスタメンに戻るタフさも見せている。若手の躍進が目覚ましいオリックスは今シーズンだけでなく、来シーズン以降も楽しみだ。
<今シーズン成績>
・投手
宮城大弥(興南高→2019年1位)
23試合(147回) 13勝4敗 防御率2.51
山崎颯一郎(敦賀気比高→2016年6位)
9試合(39回) 2勝2敗 防御率3.69
・野手
紅林弘太郎(駿河総合高→2019年2位)
135試合 打率.225(444-100) 10本塁打 46打点
※数字は2021年10月22日終了時点
(記事:勝田 聡)