樟南二vsラ・サール
2回先制点をあげた樟南二
スッキリ勝ち切れず
結果的にコールド勝ちだった樟南二だが、迫田清仁監督は「スッキリ勝ち切れず、後味の悪い勝ち方だった」と首をかしげた。
2回に7番・神田和樹(2年)のセンター前タイムリーで先制したが、3、4回と三塁まで走者を進めながら追加点が奪えなかった。8得点挙げたが「あと一本が出なかった。相手の制球難やミスに助けられた部分が大きかった」(迫田監督)。
8月末の台風で、打撃練習用のゲージやネットが壊れ、この1カ月間は打ち込むことができなかった。素振りやティー、実戦形式の1本打撃などで補ってきたが、実戦の打席に立つと「タイミングがうまくとれなくて、打ち込み不足を感じた」(秋田浩太郎主将・2年)。
攻撃面では課題を残したが、守備面で大きなミスはなく、「守りからリズムを作る」(秋田主将)野球はできた。次の相手・鹿児島情報とは、春の準々決勝で惜敗している。エース二木康太(2年)は大会屈指の長身右腕。初戦以上に厳しい試合が予想されるが、秋田主将は「春も良い勝負ができており、その試合を経験した選手もいる。先輩たちの借りを返したい」と意気込んでいた。
(文=政 純一郎)