横浜栄vsサレジオ学院
ブロック予選敗退も来春へつながるコールド勝ち!!
追加点を入れる横浜栄ナイン
神奈川県の球児はブロック予選で最低でも3試合こなすことが出来る。敗者復活戦がない地域は1回負けたら、そこで終わり。それと比べたら幸せともいえる。横浜栄vsサレジオ学院。ともにブロック予選敗退が決まっている。となれば、来春へ向けていかに良い形で、終えることがテーマになる。
横浜栄は来春につながるコールド勝ちだった。2回裏、横浜栄は二死一、二塁から9番小林が左中間を破る長打を放ち、二者生還し、2点を先制する。9番打者ながらこのパワー。なかなかポテンシャルのあるチームだと感じた。
サレジオ学院は2番千葉の適時打で1点を還すが、3回裏、横浜栄は二死一、二塁から6番中村が左中間を破る二塁打で二者生還し、さらに7番米﨑が安打で続き、二死一、三塁とすると、一塁走者・米﨑が盗塁を仕掛け、送球がそれる間に中村が生還し、5対1。4回裏には一死一、三塁から4番井深の適時二塁打が飛び出し、一気に二者生還し7対1。5回裏にも、2点を追加し、9対1と大きく差を広げた。
横浜栄は先発の鈴木雄は5回まで1失点の好投。6回からマウンドに登った神保は走者を出しながらも無失点に抑え、9対1の7回コールド勝ちで1勝目を上げた。
1勝2敗に終わったが、横浜栄は上位下位切れ目なくつながった内容のある勝利であった。各選手、非常に力強いスイングが出来ていた。課題となるのは、2試合で22失点した投手力かもしれない。秋で出た課題を、長い冬で克服し、春では見違えるようなチームに成長を遂げているのか、注目していきたい。
(文=河嶋宗一)