【動画】国体でも根尾劇場。無欲で150キロ&高校通算32号弾!!
ホームランを打った根尾昂(大阪桐蔭)
根尾昂の衝撃のホームランで大阪桐蔭が勝利!
台風24号の影響により、準決勝・決勝が打ち切りとなった今年の国体。高校野球ファンのモヤモヤとした気持ちを払しょくさせる活躍を見せてくれたのが根尾昂(大阪桐蔭)である。
2回裏、安打で出塁した藤原恭大を一塁に置いたところで迎えた根尾昂の第一打席。相手は甲子園ベスト8の下関国際の二刀流にして、プロ志望届も提出している鶴田克樹。
1ボール1ストライクから3球目に来た甘い高めのストレートをコンパクトなスイングで捉える。左中間への打球はグングン伸び、下関国際のセンター・木村大輝はフェンス手前まで来たが、見送ってフェンスオーバーとなり、高校通算32号本塁打は決勝弾となった。
根尾は「真ん中に入っていたボールだったので、うまく芯に当てられた」とコメント。投げた鶴田は「投げた瞬間、失投だと感じましたけど、本当にすごいバッティングだった」と相手エースも脱帽だった。西谷浩一監督も「根尾らしいホームランだった」と決勝本塁打をコメントした。
150キロを投げた根尾昂(大阪桐蔭)
そしてピッチングでも魅せる。初回に自己最速タイとなる150キロを計測。その後も常時145キロ~150キロの剛速球を投げ込み、150キロは2球計測し、5回まで投げて被安打3、3奪三振、無失点の好投を見せ、マウンドを降りた。根尾は「150キロは狙っておらず、圧のあるボールを投げたい」とコメント。ただ強いボールを投げたい気持ちが、150キロを生んだ。
ドラフト上位候補として期待される根尾。ラスト舞台の国体でも、「根尾劇場」となった。
大阪桐蔭・根尾が見られるのは2日が最後。ミレニアム世代を代表する二刀流は最後の試合まで大暴れを見せていく。