News

【オリックス】1位宮城、2位紅林が開花!19年ドラフトはすでに成功?

2021.10.24

【オリックス】1位宮城、2位紅林が開花!19年ドラフトはすでに成功? | 高校野球ドットコム
宮城 大弥

 今シーズンもルーキーを含め多くの若手選手が一軍で頭角を現してきた。今シーズンから一軍での出番が増えてきた入団5年目以内の選手を球団ごとに振り返ってみたい。

 優勝争いを繰り広げているオリックスは宮城大弥興南高→2019年1位)が大躍進を遂げた。高卒2年目ながら開幕ローテーションに入ると無傷の5連勝。

 セ・パ交流戦で1敗を喫したものの、そこから再び6連勝と勢いは衰えない。9月以降はやや息切れし2勝3敗と負けが先行しているが、シーズンを通じて147回を投げ13勝4敗、防御率2.51の成績には文句のつけようがない。ドラフト同期の奥川恭伸星稜高→ヤクルト1位)や佐々木朗希(大船渡高→ロッテ1位)らに先駆けて2桁勝利、規定投球回到達を達成し、チームのエースである山本由伸と並んで2枚看板となった。

 右腕では山崎颯一郎敦賀気比高→2016年6位)が後半戦に入ってから先発ローテーションに加わった。山崎は2019年にトミー・ジョン手術を受け昨シーズンは育成契約だった。

 厳しいリハビリを乗り越え今シーズンから再び支配下に返り咲いた高卒5年目の右腕はここまで2勝2敗、防御率3.69とまずまずの成績を残している。山本や宮城に続いて高卒から一軍の先発ローテーション投手が誕生した。

 高卒の投手が躍進したオリックスだが野手も高卒の紅林弘太郎駿河総合高→2019年2位)がレギュラーの座を掴んだ。

 紅林は「9番・遊撃」で開幕スタメンを勝ち取るとここまで135試合に出場。高卒2年目ながらチームに欠かせない存在となった。打率.225(444-100)とやや確実性には欠けるものの、10本塁打を放ちパンチ力を見せている。吉田正尚が死球で離脱してからは3番を任されることも多い。それだけ中嶋聡監督の信頼があるということだろう。

 10月10日のソフトバンク戦では死球を受け途中退場。骨折の心配をされたが、異常はなく3日後の試合からは再びスタメンに戻るタフさも見せている。若手の躍進が目覚ましいオリックスは今シーズンだけでなく、来シーズン以降も楽しみだ。

<今シーズン成績>

・投手
宮城大弥興南高→2019年1位)
23試合(147回) 13勝4敗 防御率2.51

山崎颯一郎敦賀気比高→2016年6位)
9試合(39回) 2勝2敗 防御率3.69

・野手
紅林弘太郎駿河総合高→2019年2位)
135試合 打率.225(444-100) 10本塁打 46打点

※数字は2021年10月22日終了時点

(記事:勝田 聡)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.04

「速さが怖かった」 センバツ4強から学んだ走塁で市立柏が千葉の上位を狙う

2024.07.03

2度目の3連覇を目指す九州国際大付をはじめ、シードの久留米商、真颯館、沖学園も初戦に挑む、4日の福岡大会【2024夏の甲子園】

2024.07.04

福岡の公立校に現れた潜在能力バツグンの2年生投手・木村光士郎(田川)がベールを脱ぐ!

2024.07.03

福岡春王者の公立校・春日が圧勝発進、東海大福岡は春夏連続甲子園へ初戦突破

2024.07.03

【全国注目シード校・成績速報】春の福岡王者・春日、センバツ出場の東海大福岡らが勝利!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

スコアラーが8ヵ月後エースに急成長! オリドラ2ルーキーを輩出した聖カタリナ学園(愛媛)に今年も190cm大型投手が現れる!

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!