初戦突破した松戸馬橋。今村&畑山スラッガー2人はじめ能力を持った選手が揃う!
1番・今村(松戸馬橋)と4番・畑山(松戸馬橋)
8月2日から開幕した2020夏季千葉県高等学校野球大会の地区トーナメント。全8地区に分かれて大会が始まり、そこを勝ち抜いたチームが8月15日からの決勝トーナメントへ進む。その決勝トーナメント進出に一歩前進したチームが第3地区の松戸馬橋だ。
昨秋は地区予選を突破して県大会進出。初戦は成東の前に敗れ、上位進出とはならなかったが、松戸国際との試合を見ているとそんなことを感じさせない選手が多くいた。
まずは主将の今村隼。癖のないバランスの取れたフォームでバットを立てた状態からすり足気味に足を使ってタイミングを取って、前の大きいフォローで打球を飛ばしていく。松戸国際戦は4打数2安打で1打席目には二塁打を放つ活躍を見せている。
来たボールに対して素直にはじき返すことを常に意識しているという今村だが、最大の武器は足だ。手元の計測で一塁到達4秒前後というタイムを計測する。今村本人も足がもっと自信を持っており、自慢の足を使って積極な走塁。さらにショートの守備範囲が広い。また、ランニングスロー、ジャンピングスローも難なくこなせるボディーバランスがあり、走攻守において一定以上のパフォーマンスを発揮する。
そして打線の中軸担う4番・畑山光も素晴らしい打者だ。7回の第4打席では「甘いボールを捉えよう」と待っていたところに来たインハイのストレートをライトフェンス直撃の二塁打にした。
一発で仕留める技術もさることながら、ボールを待つ構え方が良い。オープンスタンスで構えたところから少しだけ足を上げて軸足にタメを作るようにタイミングを計る。深い懐までボールを呼び込んで突っ込むことなく軸で鋭く回転するフォームである。
畑山に試合後に話を聞くとポイントにしているのは重心の運び方だった。
「きたボールに対してしっかりと下半身を使って打つようにしています。しっかりと左足にタメたものを右足に重心を運んであげることでボールに力を伝えています」
まだ高校通算2本塁打とのことだが、外角を含めた対応力を磨けばもっと注目されるのではないだろうか。
他にもエースでコースを突くストレートと緩急が武器の高岡駿太。打たせて取るピッチングが光る東翔斗。セカンドスロー1.9秒前後を記録する中川祐里や3打数3安打の活躍見せる対応力が光った3番・天野要など光る選手がいた松戸馬橋。次戦の市立松戸戦ではどのような試合を見せるのか。