日大二vs都立武蔵丘
試合を優位に進めた日大二が都立武蔵丘にコールド勝ち!
187センチ右腕・戸谷 光輝(日大二)
序盤から日大二が試合を優位に進めていく。
初回、先攻の日大二は1番・菅野 悠次郎の中安打、そこから2つの四球で無死満塁のチャンス。ここで4番の髙野 雄貴がセンターへの犠飛を記録。1点を先制した。なおも一死一二塁のチャンスで5番・戸谷 光輝がセンター前に抜けるかという打球を放つが、都立武蔵丘のショート・吉田 健人がこれを好捕。バックハンドでセカンドにトスするとセカンドも素早く一塁に送球し、併殺打になった。
続く2回には先頭の6番・高橋 佑輔が右中間へ大きい打球を飛ばし、そのままスタンドイン。高橋は「来た球を打っただけです」と冷静だった。高橋について日大二の田中監督は「打てば飛ぶ」と打撃センスを褒めた。さらにこの回1番・菅野が犠飛を打ち上げこの回2得点。リードを3点に広げる。
日大二の先発は戸谷 光輝。身長187センチの大型右腕だ。「内と外の投げ分けを意識しました」とこの試合の投球を振り返る戸谷。身長があるので球に角度があり、打者にとってはかなり打ちづらい。都立武蔵丘は反撃に出たいところだったが、戸谷に阻まれる。実は戸谷はキャッチャーとして入学し、去年の夏まではキャッチャーだった。しかし田中監督が「ピッチャー向きの性格」と判断し、ピッチャーに転向。本格的にピッチャーを始めて約1年で現在の球速のmaxは134キロ。「球筋がいいんですよね戸谷は。球速ももっと伸びると思いますよ」と話す、素材抜群の投手だ。
日大二は4回に9番・小川 遼のセーフティスクイズで1点を追加すると、5回にも戸谷の適時打で1点を追加。そして6回に8番・真砂 和樹の適時二塁打を含む打者一巡の猛攻で、一挙6得点。
都立武蔵丘はその裏に4番・小林 椋の適時二塁打で1点を返すが、反撃及ばず。11対1の6回コールドで日大二が勝利した。
「前の試合より出来が悪かった」と振り返るのは日大二の田中監督。「課題は全部です。動きから体のつくりなど。夏ベスト4のチームと今のチームのこの時期を比べるとどっこいどっこいですね」と語った。本戦出場には「勝てて幸せです。勝てて当然じゃなくて、勝てて幸せ。こういうチャンスをいただけたんだから一生懸命頑張るだけです」と感謝の気持ちを述べた。
敗れた都立武蔵丘だが、1番の仲田 大雅、5番の斉藤 太一など鋭いスイングを見せる打者がいた。この選手達を中心に全員でレベルアップしてほしい。
(文・写真=編集部)
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