ベスト16入りを決める4チームは?甲子園6日目4試合の見どころをチェック!
佐藤 圭悟(三本松)
第99回全国高等学校野球選手権大会6日目。ベスト16入りする4校はどのチームになるのか?本日の4試合の見どころを紹介していきたい。
天理vs大垣日大
天理はチーム打率3割6分、5本塁打を記録した強力打線が持ち味。キーマンは1年生の時に経験した神野太樹。本塁打はなかったものの、打率.529、9打点と高い数字を残した。神野の前に走者をためることがカギとなる。投げては右横手・碓井 涼太、2年生左腕・坂根 佑真の投球がカギを握る。大垣日大は6試合でわずか2失策と堅実な守備で、エース・修行恵大を盛り立てる。つなぎの野球で確実に点を重ねていきたい。
三本松 vs 下関国際
佐藤 圭悟は140キロ前後の速球、7種類の変化球を投げ分け、完成度の高いピッチングを披露する技巧派右腕。ストレートの制球に気を付け、ゲームメイクしていきたい。打線も5試合でチーム打率.387、36得点を記録した高い攻撃力を武器に、つなぎの野球で序盤から加点をしていきたい。下関国際は2年生主体のチームで、一塁手の鶴田克樹(2年)が投打の柱。山口大会では打率.455、1本塁打、6打点を記録。投げては、140キロを超える速球を武器にする。思い切りのよい攻めで、試合を決めていきたい。
二松学舎大附vs明桜
二松学舎大附はチーム打率.435、6試合で56得点を奪った破壊力は大会トップクラス。エース・市川睦も140キロを超える速球とキレのあるスライダーで三振を量産。失策もわずか2失策、さらに16盗塁と走攻守で隙がない。先制攻撃で序盤から試合の主導権を握りたい。明桜はエース・山口航輝の起用がポイント。決勝で痛めた右肩の脱臼はまだ完治していない状況を踏まえると、ベストピッチングどころか登板は厳しいだろう。そうなるとそれ以外の投手がどうしのいで、しのいで投げていくのか。また打線は秋田大会5試合中、4試合で二桁安打を記録したように、打線のレベルは高い。だが、全国屈指の左腕・市川を前に攻略できるか。山口の登板が不透明な以上、明桜は打ち合いにもっていきたい。
明豊vs坂井
明豊は杉園大樹の打撃に注目。大分大会では6安打中、4本が本塁打という圧巻の長打力を見せた。甲子園でも、その長打力を発揮すれば、話題となりそうだ。チーム打率.423を記録しているように上位、下位と切れ目がない。投げては右横手の橋詰開斗を中心に継投策で勝ち上がったチーム。初戦でも投手起用に注目が集まる。坂井は、エース・吉川大翔のピッチングがポイント。ロースコアで勝ち上がってきたように、守備でチームをもりたてて、終盤戦に持ち込んでいきたいところだ。そのためには、エース・吉川が強打の明豊打線を抑える投球ができるかだろう。
(文・構成:河嶋 宗一)