Column

小松商業(石川)「花よりも、花を咲かせる土になれ」を合言葉にチームで戦う!

2019.02.03

全員が全試合を全力で戦えるチームに!


主将・中川凛選手と塚本裕也投手

■公立校ながら、昨秋は北信越大会に出場

 石川県小松市にある石川県立小松商業高等学校は、1921年に小松商業学校として創立。その後、小松工業学校と合併し小松実業高校となったが、63年に分離し現校名となった。現在は商業科が設置されており、南加賀地区では唯一の商業高校となっている。

 部活動ではカヌー部や陸上部が昨秋の国体に出場。商業高校らしく、文化部では会計部や情報処理部などが活躍している。野球部は10年夏の石川大会でベスト4。昨秋は3位となり北信越大会に出場し、石川県の21世紀枠・推薦校となった。

■小松商野球部の紹介

 野球部は2年生20名、1年生30名の計50名。冬期はグラウンドが使えないことも多いが野球部専用の室内練習場があり、他部と共用のトレーニング場も備えられている。中川 凛主将は今チームについて「常に明るい雰囲気で、短い練習時間のなかでも効率良く練習に取り組むことができています。そして、チームに一体感があり、粘り強いのがセールスポイントです」と語っている。

■新チームがスタートしてから、最も印象に残っていることは?

 昨秋の石川大会では、初戦の津幡戦で延長14回の激闘の末に10対9。続く強豪・小松大谷戦も5対4と「2試合連続でサヨナラ勝ちできたことが思い出深い」と振り返る中川主将。だが、一方で北信越大会では1回戦の日本文理(新潟)戦で0対10と大敗し、悔しさを味わった。「5回コールドの完全試合で負けてしまい、自分たちは北信越のレベルになると、手も足も出ないんだと強く感じさせられる試合になりました」(中川主将)。

■新チームを引っ張ってきた選手は?

 投手陣は塚本 裕也北 優作寺瀬 太紀の3投手による継投がメインで、接戦をしぶとく勝ち上がっていった。野手では中川主将をはじめ、宮吉 奎也吉元 大樹清水 剣音中出 彪太郎らが活躍。

 「チャンスの場面でタイムリーを打ち、良い走塁でチャンスを広げてくれました。守っては投手がピンチの場面で相手バッターを抑え、バックも好守備で応えました。ベンチもよく声が出ていたと思います」と、チーム一丸となった戦いぶりで石川大会3位に食い込んでいる。

■この冬の意気込み!

 「学年に関係なく、全員がレギュラーになるんだという意識を持って、チームのなかで競争心を保ちながら練習に取り組む冬にしたいです。そして、春と夏の大会では全員が全試合を全力で戦える体力を付けていきたいです」と、中川主将。現状に満足することなく、常に上のレベルを目指して練習に取り組むことで「石川県の一番」を狙う。

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[page_break:粘り強く、最後まで諦めない気持ちの強さが自慢!]

粘り強く、最後まで諦めない気持ちの強さが自慢!


トレーニングで身体を鍛える塚本裕也投手

 ここからは、小松商中川 凛主将と塚本 裕也投手リーダーの二人にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

 中川:変化球の対応と選球眼。そして、逆方向へのバッティングに長打力と課題はたくさんあります。
 塚本:まずは持久力。それから球速、球のキレ(回転数)、コントロールです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

 中川:下半身を中心に筋力をアップさせることと、スイングスピードを上げることです。
 塚本:秋の大会で課題になった持久力、スタミナを付けること。それから体幹や背筋力などの筋力を付け、肩関節や股関節の柔軟性も良くしていきたいです。

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

 中川:力強く、勝負強いバッティングです。
 塚本:自信があるのは強気で投げるストレートです。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

 中川:チームワークと粘り強さなら負けません。
 塚本:粘り強く、諦めない強い気持ちです。

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

 中川:試合の流れを一発で変えることができる4番になります!
 塚本:150キロに迫るストレートを投げ、誰からも認められ、頼られる投手になる!

 中川選手、塚本選手、ありがとうございました!

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[page_break:実力の差は、努力の差]

実力の差は、努力の差


バットを振り込む中川凛選手

 竹田 佐太雄監督にお話を伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。

 「花よりも、花を咲かせる土になれ」を合言葉に、「チームのために自らが行動し、チームとして大きな花(成果)を出そう」と指導してきました。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 冬の取り組みが春、夏を決める。
 「実力の差は、努力の差。人格の差は、苦労の差」
 苦しいことは、声を掛け合って楽しくやろう!

竹田監督、そして小松商高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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