1日でも早く日常を取り戻す。今市工(栃木)は再開に向けて尽力続ける
今市工 ※写真は2019年6月から
立て続けに春季大会が中止となり、今までにないような状況に見舞われている高校野球界。活動自粛となっている学校も多く、寂しい春が続いている。それは栃木県にある今市工も同じ状況にある。
今市工は2月末から3月いっぱいまで一度活動は自粛。練習一旦できるようになった期間が1、2週間ほどあったが、新年度の始まりに合わせて再び活動自粛。今のところは5月6日まで休校が決まっている。「3月と違って先が見えないので、出されている指示を守るしかないですね」と山崎好浩監督は語る。
1年生に関しても、入学式はできてもグラウンドでは会うことができていない。まだ詳しい話まではできていないが、2、3年生には主将に定期的に連絡することで、メッセージを伝えている。
「素振りやランニングは毎日やろうと。出来ることはやれよとしか言えていないです。ただ、キャッチボールとかができる場所や相手が近所にいたらやるように話はしています」
あくまでも、選手1人が家の近くで出来ることをやる。無理のない範囲で自主練習をすることを最優先にするのは山崎監督の中でも考えがあるからだ。
「学校が再会できても部活動が再開できるかわからないです。ただ、通常通り学校生活が戻ってこないと部活動も再開しないと思います。体力が落ちることが心配されますが、とにかく健康管理。コロナに感染せずに、1日でも早くいつも通りの生活に戻ることが大事です」
1、2週間程度の練習期間では、選手たちの親御さんに可能であれば車での送迎をお願いするなどの注意喚起をした今市工。こうした細心の注意が夏の大会開催に必ず繋がるはずだ。まずは学校生活、それから部活動。段階を踏んでいった先に、夏の大会開催があることを強く願いたい。
記事:田中 裕毅
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