試合レポート

日南学園vs日章学園

2013.10.08

3投手の完封リレーで日南学園V

日南学園vs日章学園 | 高校野球ドットコム

7回表ソロ本塁打を放ちガッツポーズ谷川(日南学園)

 ノーシードから勝ち上がってきた日南学園と第3シード日章学園との決勝戦は、日南学園は背番号18の右腕近森、日章学園は背番号1の右腕徳永が先発で始まった。

試合序盤は、両投手共に走者を背負いながらも粘りの投球で得点を許さない。試合が動いたのは4回表だった。
日南学園は、先頭の3番束元が三塁線を破る二塁打で出塁し、4番萩原が手堅く犠打で一死三塁とすると、続く5番金丸がセンターへ犠飛を放ち効率的に先制する。

一方、反撃したい日章学園は、直後の4回裏に、先頭の3番馬登が右中間オーバーの二塁打でチャンスメイク。
すぐさま追いつきたいところであったが、後続の4番・5番打者が強行して共に左飛で二死二塁。その後、二死一・三塁となった場面でも盗塁死で得点が出来ず、この回に攻め込むことができなかった。

日南学園は終盤の7回表に7番谷川がレフトスタンドへ大きな放物線を描くソロホームランを放ち2-0。貴重な追加点をあげる。

投げても、日南学園は、5回裏から2番手の和間、同回二死一・二塁から3番手の柳が登板。3番手の柳は最終回まで投げ抜き、3投手が日章学園打線を0点に抑えて完封ゲームとした。


日南学園vs日章学園 | 高校野球ドットコム 

優勝した日南学園

 今大会、日南学園はノーシードから3戦とも7回コールド勝ちで8強入りすると、勢いそのままに次々とシード校まで撃破する圧倒的な強さをみせて頂点に立った。
継投策がとれる安定した数枚の投手陣、ミート・破壊力のある打力と堅い守り。秋にして、十分鍛えられたチームに仕上がっており、九州大会での上位進出が期待できそうだ。

【日南学園の戦歴(13,秋)】
◆ 1回戦   日南学園 9-2 延岡商業 (7回コールド)
◆ 2回戦   日南学園 8-1 高城 (7回コールド)
◆ 3回戦   日南学園 9-0  (7回コールド)
◆ 準々決勝 日南学園 7-3 聖心ウルスラ学園【第1シード】
◆ 準決勝  日南学園 10-2 都城商業【第4シード】(8回コールド)
◆ 決勝   日南学園 2-0 日章学園【第3シード】

一方、敗れた日章学園は、今夏までの旧チームに一本柱の大エースがいただけに、下級生投手の公式戦登板機会がほとんどないまま新チームとなっていた。

 しかし、新人戦に続いて、試合を十分作れる投手が出てきたことは秋の収穫になった。九州大会で、投・打ともに更なる経験値を積みたいところだ。

(写真・文=三角 竜之)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.22

【鹿児島】神村学園は鹿児島商と沖永良部の勝者と対戦、鹿児島実は大島と初戦で対戦<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.22

【岐阜】県立岐阜商は高山西と対戦、同ブロックに中京<2024夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.22

【愛媛】23日に抽選会!名門・松山商が1歩リード、済美、今治西が追う展開か<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.18

今夏埼玉の注目野手18人! ドラフト1位級の花咲徳栄スラッガーを筆頭に浦和学院・昌平らに大型選手が揃う【埼玉注目野手リスト】

2024.06.18

昨夏甲子園出場の東海大星翔進路紹介!遊撃手は阪神、エースは専修大、主将はレギュラーとして大学選手権出場!

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.24

春季近畿大会注目選手17人! 智辯和歌山の大型右腕、大阪学院大高の全国トップレベル遊撃手、天理のスラッガーコンビら逸材がこぞって出場!