試合レポート

八千代松陰vs市原中央

2019.07.25

小刻みに点数を重ねた八千代松陰が21年ぶりの決勝へ!

 Aシード・専大松戸を破った勢いで勝ち上がってきた八千代松陰。対するは千葉学芸など接戦をしてきた市原中央。決勝戦を目指す一戦は初回から動く。

 先攻の八千代松陰は先頭の長岡秀樹が四球で出塁すると、送りバントと相手のエラーで得点圏にランナーを置くと4番・大竹隼平のタイムリーで幸先よく先制。さらに6番・満田颯汰の三塁打で3対0とリードを奪う。

 八千代松陰の先発はサウスポーの廣瀬健裕。緩い縦の変化球を駆使して、ストライクゾーンを広く使う。コントロールも良く、相手バッターに手を出させることで打たせて取るピッチング。その廣瀬は立ち上がり、市原中央の1番・鈴木天に死球を与えると、5番・永井雄大のタイムリーで失点。市原中央に反撃ムードを作らせてしまう。

 しかし打線が3回に7番・水野雅己のタイムリーで追加点を奪い4対1のまま試合は終盤へ進んでいく。

 八千代松陰の廣瀬、そして市原中央の2番手・伊藤駿介の投手戦が続くなかで迎えた8回、八千代松陰は4番・大竹がタイムリーを放ち待望の追加点。専大松戸戦でもホームランを放った大竹はどっしりした構えでしっかり自分の形でバットを振れている印象で非常に頼れる4番打者だ。

 9回には3番手・柳澤竜真からも点数を奪った八千代松陰。最後は途中からマウンドに上がったエース・川和田悠太市原中央を抑え、決勝進出を決めた。

 1番・長岡と4番・大竹が引っ張る打線は、単打や小技で繋いでいく。自分たちが持つ力を最大限発揮して攻撃するスタイルで習志野からどれだけ点数が取れるか。そしてエース・川和田を中心とした投手陣が習志野相手にどこまで粘り強く投げられるか。21年ぶりの決勝へ進んだ挑戦者・八千代松陰に注目だ。

 

(文=編集部)

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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