中日ルーキー鵜飼は4本塁打 高卒の味谷、星野は二軍で50試合以上出場
駒澤大時代の鵜飼 航丞
プロ野球は公式戦の全日程が終了した。11月からは秋季キャンプで来シーズンへ向けたトレーニングが始まる。さて、今年も新人たちが一軍で活躍した。貴重な戦力となったチームも少なくない。一方で将来を見据えて二軍で汗を流した選手もいる。各球団のルーキーたちはどのような1年だったのだろうか。その成績を振り返ってみたい。
ドラフト1位のブライト健太(上武大)は一軍デビューを果たすことはできなかった。故障での離脱があったとはいえ二軍でも46試合の出場で打率.211(142打数30安打)、3本塁打の成績と結果を残すことができず苦しい一年だった。
一方で同2位の鵜飼航丞(駒澤大)は、7月に「左腓腹筋内血腫除去」の手術を受けた影響で離脱期間があったものの一軍で59試合に出場し4本塁打をマークした。打率.206(180打数37安打)と確実性はまだ低く、守備面の課題はあるものの1年目としてはまずまずの成績。シーズン終了後に参加しているフェニックスリーグでも序盤から本塁打を量産しており、来シーズン以降にかかる期待は大きい。
鵜飼とともに一軍での出場機会を得たのが福元悠真(大阪商業大)だった。1試合のみの出場だったがプロ初安打をマークしている。
3位の石森大誠(火の国サラマンダーズ)、4位の味谷大誠(花咲徳栄高)、5位の星野真生(豊橋中央高)は一軍での出場がなかった。
そのなかで高卒の味谷と星野は二軍でともに50試合以上に出場した。しかし味谷は打率.065(62打数4安打)、星野は打率.149(121打数18安打)と打撃面で苦しんだ。
独立リーグ出身の左腕・石森は17試合の登板で防御率6.33。21回3分の1を投げ与四球20と制球面に課題を残した。
長打力不足にあえぐ中日だが、鵜飼が1年目から本塁打という面では結果を残しつつあるのが好材料だった。
<ルーキー成績>
※育成選手は支配下登録された選手のみ
1位:ブライト健太(上武大/外野手)
[一軍]出場なし
[二軍]46試合 打率.211(142打数30安打) 3本塁打 10打点
2位:鵜飼航丞(駒澤大/外野手)
[一軍]59試合 打率.206(180打数37安打) 4本塁打 16打点
[二軍]12試合 打率.293(41打数12安打) 2本塁打 7打点
3位:石森大誠(火の国サラマンダーズ/投手)
[一軍]出場なし
[二軍]17試合(21.1回)0勝1敗 防御率6.33
4位:味谷大誠(花咲徳栄高/捕手)
[一軍]出場なし
[二軍]52試合 打率.065(62打数4安打) 0本塁打 1打点
5位:星野真生(豊橋中央高/内野手)
[一軍]出場なし
[二軍]56試合 打率.149(121打数18安打) 0本塁打 5打点
6位:福元悠真(大阪商業大/外野手)
[一軍]1試合 打率.250(4打数1安打) 0本塁打 0打点
[二軍]53試合 打率.255(137打数35安打) 3本塁打 11打点
※2022年シーズン終了時点
(記事=勝田 聡)