箱山慶人(日体大柏)「どんな時でも試合を作る、チームのエースとしての強い覚悟と責任」
4月16日、[stadium]柏の葉球場[/stadium]で行われた春季千葉県大会第4地区代表決定戦、日体大柏が野田中央に6対0で勝利して4月28日から開幕する県大会に駒進めた。そんな日体大柏で目が離せない選手がいる。エース・箱山慶人である。昨秋の千葉県選抜に選出され、レベルの高い選手と切磋琢磨し、経験を積んだ箱山選手。選抜に行ったことで何を学んだのか。そしてチーム内でどんな選手に成長したいのかお話を伺った。
(取材日 4月16日 野田中央戦 試合後の取材より)
調子が悪いなりに試合を作る
箱山慶人(日体大柏)
――本大会進出が決まりましたが、試合を振り返った感想を聞かせて下さい。
箱山 慶人投手(以下、箱山) 今日は真っすぐがあまり良くなかったのですが、カットボールやスライダーが良かったので、何とか試合を作ることが出来ました。
――今日の試合はどういったテーマを持って投げていたのでしょうか?
箱山 ヒットを許してランナーを溜めても、緊張せずにとにかく淡々と投げようと意識していました。ですので、ランナーを出塁させても落ち着いて投げられました。
――秋にどのような反省が出てきて、冬はどんな練習をしてきたのでしょうか?
箱山 秋は調子が悪いと、その日はズルズル投げてしまっていました。ですので、春は調子が悪いなりに投げられるようにしようと考えていました。そのために短距離やウエイトで下半身を強化しました。その上で腕を振って、投げられるように冬は取り組んでました。
――冬から春にかけて習得したものや体格に変化はあったのでしょうか?
箱山 球速のアップよりは変化球を増やしたりして、自分のピッチングの引き出しを増やしました。食事量も増えたので、体重6キロくらいは増えて一回りくらいは身体が大きくなりました。
――冬の間、参考にしていた選手はいますか?
箱山 プロ野球選手は特に参考にしていなかったのですが、日体大柏の先輩で白銀さん(現:駒澤大)の投球フォームを自身のフォームの参考にしてきました。
――昨秋は千葉県選抜に呼ばれましたが、その時の感想は?
箱山 率直に嬉しかったです。選抜に来ている選手たちは全員レベルが高かったので、とても良い経験になると思って参加しました。
――千葉県選抜で何を学びましたか?学んだことをどう自分の中に還元したのでしょうか?
箱山 自分に還元をするよりも、チームに伝えるようにしました。レベルの高い選手はどういったことをしていたのかなど、チームのために話をしていました。そのおかげで自分の方から声をかけることが増えて、チーム内でのコミュニケーションが活発になりました。
――最後に、県大会そして夏に向けて一言お願いします。
箱山 県大会でも淡々と投げるようにして、優勝を目指します。そして関東大会出場を掴みたいと思います。チームの中で自分が投げないと勝てない。自分が打たれたらダメだとエースとして責任を持って投げたいです。
野田中央戦は本調子ではないながらチームを勝利に導いた箱山投手。チームのエースとして強い覚悟と責任を持って県大会でも快投する姿に注目したい。