News

現役ドラフト移籍組の現在地、パ・リーグでは陽川、古川が奮闘中

2023.03.24

現役ドラフト移籍組の現在地、パ・リーグでは陽川、古川が奮闘中 | 高校野球ドットコム
巨人時代の古川侑利

 昨年の12月にNPBで初めて現役ドラフトが行われた。各チーム1人の入退団があり移籍した12人は新チームでどのようた立ち位置になっているのだろうか。開幕まであとオープン戦を数試合残すのみとなった現時点での状況を確認してみたい。

 パ・リーグ王者のオリックスはヤクルトから渡邉 大樹外野手(専大松戸出身)を獲得した。ヤクルトでは主に外野の守備固めや代走要員として起用されていたが、移籍後も役割は変わっていない。ここまでオープン戦では5試合に出場しているが、すべて途中出場。そのなかで5打席に立ったが安打は1本だけ。外野の控えとして枠に入れるかどうかの立ち位置だ。

 西武に加入した前阪神の陽川 尚将内野手(金光大阪出身)は一塁、三塁、外野と守りオープン戦で9試合に出場。3月12日のソフトバンク戦から3試合連続で打点を挙げる活躍を見せた。

 オリックスからロッテへ移籍した大下 誠一郎内野手(白鷗大足利出身)は9試合に出場するも打率.167(20打数3安打)。3月19日の西武戦ではスタメンでの出場だったが、3打数ノーヒットとチャンスを生かすことができていない。楽天に加入した前広島の正隨 優弥外野手(大阪桐蔭出身)はオープン戦での出場がない。

 投手ではソフトバンクに加入した前日本ハムの古川 侑利投手(有田工出身)が3試合の登板で3回を投げ1失点。ソロ本塁打で​1点を失ったものの、奪三振は4。また与四球は0と安定した成績を残している。昨シーズンも34試合に登板しただけに、新天地でも中継ぎとして開幕1軍入りもありえそうだ。

 日本ハムに加入した前西武の松岡 洸希投手(桶川西出身)は3月5日の楽天戦に登板し、3分の2回を投げ防御率13.50と結果を残せず。その後は2軍の教育リーグで汗を流している。現時点では開幕1軍入りは難しそうだ。

 パ・リーグの6球団を見ると陽川と古川の2人が開幕1軍入りをつかみそう。その他の4選手は残り少ないオープン戦期間中でかなりのアピールが必要だ。しかし開幕1軍入りを逃してもシーズンは長い。いつ1軍から呼ばれてもいいように2軍で結果を残すことが重要だ。現役ドラフトでの移籍が成功だったと言われるような成績を残すことに期待したい。

<現役ドラフト移籍選手のオープン戦結果>

オリックス:渡邉 大樹(元ヤクルト)
5試合 打率.200(5打数1安打) 0本 0打点 1盗塁

ソフトバンク:古川 侑利(元日本ハム)
3試合(3回) 0勝1敗 防御率3.00

西武:陽川 尚将(元阪神)
9試合 打率.238(23打数5安打) 0本 6打点 1盗塁

楽天:正隨 優弥(元広島)
出場なし

ロッテ:大下 誠一郎(元オリックス)
9試合 打率.167(20打数3安打) 0本 0打点 0盗塁

日本ハム:松岡 洸希(元西武)
1試合(0.2回) 0勝1敗 防御率13.50

※数字は2023年3月22日終了時点

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.26

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.25

昨夏甲子園16強・北海の卒業生進路紹介!元巨人外野手の息子らが中央大、147キロ右腕は社会人へ

2024.06.26

低反発バットなど関係ない!“飛距離モンスター”マーティン・キャメロン(東海大札幌) に大爆発の予感!

2024.06.26

【北北海道】旭川支部予選で、旭川実の151キロ右腕・田中が6回完全、11連続を含む15奪三振の快投【2024夏の甲子園】

2024.06.26

【岩手】27日に抽選会!春6連覇の花巻東と、春準V・盛岡大附の「2強」が軸<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.26

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.26

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!