学法福島vs福島東
山内武(学法福島)
チーム力をつけるために
学法福島は4回、3番・東條拓実が3塁打で出塁し、5番・塩瀬龍の打席での暴投で先制した。8回には塩瀬の2点タイムリーで加点。投げては背番号10の山内武が要所を締めて福島東打線を完封した。
学法福島はチームが1つになれず、ずいぶんと苦しんだ。練習や試合前のシートノック中にミスが出ると「シラける空気があった」と藤森孝広監督。改善しようと、7分間のシートノックを繰り返した。
また、「試合前は焦ってしまう。練習だと時間があると思って、ダラダラやってしまう」(藤森監督)と、ウォーミングアップ、バント、キャッチボール、シートノックを45分間でできるように練習。
さらに、「バッハ・キュービック」を取り入れた。互いの興味あることで会話が広がり、チームとしてまとまりが出てきた。寮生活、自宅生は私生活を見直した。
「東北大会は考えずに。チーム力が上がればいい。ただ、チーム力を上げるためには(東北大会に)行かせたい」(藤森監督)。
準決勝では聖光学院にかなわなかったが、3位決定戦を制し、44年ぶりの東北大会出場を決めた。
(文=高橋 昌江)