鹿島実vs鳥栖工
中尾(鹿島実)
鹿島実、息詰る投手戦を制しベスト16進出
鹿島実が延長11回1−1の同点から1点を勝ち越し、鳥栖工に競り勝った。
二回、鹿島実は4番坂口諒馬のライト前ヒットを足がかりに、1死一 三塁のチャンスをつくると、七番鍬本遼一がライト線にタイムリー2塁打を放ち先制。
同点にされ延長戦となった11回、一番大江敦志の安打から2死後2四球をえらび満塁。6番原田祥がレフト前安打で勝ち越しに成功した。
先発•中尾雅也が緩急をうまく使い鳥栖工打線に的を絞らせず、八回の1失点に抑え、延長11回を投げぬく力投をみせた。
鳥栖工は八回に川原裕貴の内野安打と犠打で作ったチャンスに、一番中村亮の左中間への二塁打で同点に追いつく粘りを見せたが、あと一本が出ず、先発川原裕貴の延長11回134球におよぶ力投に報いることはできなかった。
鹿島実•中尾は緩急を巧みに使い、鳥栖工川原は右横手からナチュラルにシュートするストレートと外角へのスライダーでで凡打の山を築き、相手打線に連打を許さないエースらしいピッチングで互いに一歩も譲らない投手戦となった。
(文=藤吉ミチオ)