武岡台vs古仁屋
地力の違い見せつける
武岡台が地力の違いを見せつけ、1時間15分のスピードゲームで古仁屋に5回コールド勝ちした。
立ち上がりから3連打と攻めたて、一死満塁から内野ゴロで併殺を取り切れない間に二者が生還して2点を先取。13安打6盗塁、打と脚をうまく絡めて得点を重ねた。先発の左腕・福元亮(3年)は古仁屋打線を2安打に封じ、二塁を踏ませなかった。
一方的な展開でのコールド負けに「何もできませんでした」と古仁屋・前和樹監督は悔しさをかみ締めた。
「打てなかった」こと以上に「守れなかった」ことに悔いが残った。
先発したエース泰隆博(2年)は「コントロールミスが痛かった。直球で押せず、決め球のフォークも思い通りに投げられなかった」と振り返る。カウントを悪くして苦し紛れにストライクを取りにいったボールはことごとく痛打された。
守備では、初回一死満塁のセカンドゴロ併殺が取れず、2点目を与えてしまったのが痛かった。
6盗塁を決められ、足で揺さぶる攻めに対応できなかった。
なすすべなく敗れた中で、前監督は野球の技術以上に「日常生活での時間厳守や、機敏な行動などを考えたり、感じる習慣を身につけること」の大事さを痛感したという。
武岡台クラスのスピーディーな野球に対抗するためには、そこから改善しなければ、上で戦うことはできない。
伊地知志門主将は「一戦一戦の積み重ねを大事にして、後輩たちはレベルアップして欲しい」と後輩たちに思いを託していた。
(文=政純一郎)