試合レポート

実践学園vs明学東村山

2012.07.14

4回にビックイニング

実践学園は、一試合目に続き背番号20番の1年海老澤が先発。対する明治学院東村山も2年矢作が先発。三年生にとっては最後の夏の大会なので、重い責任を背負っての先発である。

3回までは両チームとも0点で、出塁はエラー出塁とヒットの一人ずつだけ。

試合が動いたのは4回の実践学園の攻撃だった。先頭打者の二番今泉がセンターへのヒットで出塁。その後千葉、大月、信太まで連続ヒット。久保はエラーで出塁。堀江死球、寺内ヒット、海老澤がセーフティバントで出塁と、ビッグイニングとなり5点を獲得。

5点取っても安心できないのが高校野球。明治学院東村山は4回裏に先頭小原、次の川崎が連打で出塁。残念ながらその後が続かなかったが、5番大野木の内野ゴロの間に小原が戻り1点を返す。5回は両チームとも3人で終了。次に試合が動いたのは、6回裏の明治学院東村山の攻撃だった。先頭打者一番加藤がセンターへのヒットで出塁。送りバントで二塁に進塁し、川崎がプッシュバントをヒットにして出塁して1,3塁に。ここで実践学園はピッチャー交代。背番号1番の坪根がマウンドに。三振を取り2アウトにするが、5番大野木にセンター前に持っていかれ、2点追加されて5対3となる。

7回表実践学園は3人で終了。明治学院東村山は先頭の新野がストレートの四球。ここでピッチャーがまた交代で背番号10番、主将の藤本が登板する。送りバントで二塁にいたランナーを牽制でさし2アウトに。9番逆井が内野安打で出塁して盗塁を試みるが失敗。結果として3人で終了となる。8回表、実践学園は、三番千葉がレフトへのヒットで出塁するが後が続かず得点にはならず終了。その裏明治学院東村山は先頭打者加藤が四球で出塁。送りバントで1アウト2塁。三番川崎がセンター前にヒットで1,3塁。4番吉村が四球を選び1アウト満塁。1ヒット同点、長打で逆転になる展開だった。打順は前の打席でヒットを打ち二打点あげた大野木。ファウルとボールの後打った球は上にあがりショートフライに。次の打席は代打大和。打った球はきれいに飛びヒットかと思われたがライトのグラブにおさまりライトフライ。明学東村山はチャンスをものにできず、実践学園はピンチを乗り切ったのであった。

最終回、実践学園は堀江がヒットを打ち出塁。追加点の期待が高まったが、残念ながら後が続かず。そして明学東村山は最終回にどうにか追加点取りに行きたかったが、8回に満塁を乗り切った藤本は調子を取り戻し、先頭打者と最後の打者から三振を取り、三人できっちり抑えてゲームセットを迎えた。

両チームともピッチャーは安定しており四死球がほとんどなくしまった試合だった。ビックイニングを作った実践学園が勝利を手にした。

(文=編集部)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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