國学院久我山vs昭和一学園
安定したピッチング
ノーシードの両校の対戦は、昨年もベスト8に残った国学院久我山がやや有利な展開になると予想された。国学院久我山は、1年で秋の大会準優勝で、春の選抜出場の経験のある川口にとって最後の夏の大会となった。
ゲームは初回から動いた。1回の表、昭和第一学園の3番影山が、二死ながらレフトへのヒットで出塁。しかし、後が続かず得点にはならず。その裏、国学院久我山も同様に二死から3番松田が三塁打を放ち、4番川口が三遊間への連打で先取点を取る。
昭和第一学園の先発の小坂は、アンダースロー。四死球を出す場面もあったが、大きく崩れることはなく、大量失点につながることはなかった。それでも、国学院久我山打線は出塁すると、すかさず盗塁で進塁し、確実に点につなげる攻撃で、昭和第一学園を追い詰める。
一方、昭和第一学園は、6回表にエラーで出塁し二塁までランナーを進める。さらに、犠打で三塁にランナーを進め、3番影山の当たりはホームでセーフになり1点を返す。しかし、追加点は与えない。四死球をひとつも出さない安定したピッチングを続ける川口は、昭和第一学園にヒットは許しても得点につなげさせなかった。
昭和第一学園は、先発メンバーのうち4名が1、2年生。ベスト16まで進めた経験は貴重である。新チームでの秋の大会でどこまでいけるかが楽しみである。
(文＝編集部)
