中越vs巻
ベスト4一番乗り
前の試合から1日空け、迎えた準々決勝。第一試合は日本文理を下し、勢いに乗る巻と強豪・中越がベスト4をかけ激突した。
試合が動いたのは3回。一死二塁のチャンスから2番・星拓矢(3年)がタイムリーを放ち先制すると、続く4回も相手失策を絡めて1点を追加。5回にも相手エラーに乗じて3番・神田裕作(3年)のタイムリーなどで2点をあげ、巻を突き放す。
中越先発の須藤有哉(3年)は序盤から安定感抜群のピッチング。巻打線に的を絞らせず、結局7 2/3回を83球、被安打1、無四球でまとめ、余力を残したまま交代。打線も8回に2点を追加し、結局6対0で中越が勝利した。
【エキサイティングプレイヤー】
昨年から注目している中越・捕手の神田裕作(3年)は順調に成長。元々打撃がいい選手だが、今日もレフトとライトに広角に打ち分け、守備でもとエースの須藤を好リード。
そのエース・須藤有哉(3年)も昨年からの成長を見せてくれた1人。低めへの制球力がよく、130キロ台中盤の直球と変化球のコンビネーションは絶妙。無四球と制球力の良さも光る。昨年春の北信越大会で、試合を壊した姿はそこにはなく、自信に満ちたエースらしい姿があった。
一方、敗れた巻からは、エースの佐藤悠斗(2年)。日本文理戦では変化球中心の組み立てもこの日は、直球主体。味方のエラーが絡み、自責点2。だが、あえて厳しいことを言えば、エースはエラーが絡んでも点を与えてはいけない。まだ2年生。ジャイアントキリングを起こした誇りを自信に、来年さらなる飛躍を期待したい。
(文=編集部)