高松商vs高松工芸
投打に渡り圧倒し、ベストへ
高松商が5回までに大量10得点を挙げ、コールド勝ち。守っては谷川宗(3年)と谷口諒(2年)の継投で被安打2に抑えると、野手も無失策で盛り立て完封。高松工芸打線を寄せ付けなかった。
高松商は2回、2死満塁の好機から捕逸で1点を先制すると、今大会よりスタメンに抜擢されている1年生の石田啓介がレフト前にタイムリーを放ち、さらに1点を追加。
3回には4番・笹田仁がレフトへ本塁打を放ち2点。4回は死球2つを挟む6連続安打で6点を加え、試合を決めた。
高松工芸は2回表。無死1・3塁の先制機を作るも、一塁走者が盗塁死の後、後続が3バントスクイズの失敗と三振に倒れ、チャンスを活かせなかった。
勝負どころになった2回の攻防について、高松商業の黒坂季央監督は「試合の流れを(相手チームに)持って行かれそうになったが、谷川がよく踏ん張ってくれた。谷川の気迫勝ちかな」。
一方、定年のため今期限りで勇退する高松工芸の河地義則監督は「(2回のスクイズは)監督のサイン。普段は3バントスクイズをさせないんだけど…。1点を取りにいってしまった。結果、それで選手にプレッシャーを与えることに…。あそこで私がしっかりしていれば。最後に野球の難しさを教えてもらった」と語り、36年の監督生活を支えてくれた周りの人たちへの感謝で結んだ。
(文=和田雅幸)