高松工芸vs香川西
昨夏の代表、香川西が初戦で敗退
昨夏県大会の覇者、香川西がまさかの初戦敗退。
高松工芸が序盤にもらった大量点を守りきり、2年連続で初戦を突破した。
高松工芸は初回。
相手エラーで出塁すると、3番の宇山拓人（3年）の三塁打と4番・山端伸明（3年）のスクイズで2点を先制。2回も勢いは収まらず、天野諒（2年）の三塁打や宇山の右越本塁打など長打2本を含む打者一巡の攻撃で5点を追加。序盤に大量リードを築き、試合を優位に進めた。
香川西は終盤。疲れが見え始めた高松工芸の先発左腕・上野哲平（3年）を責め立て、8回に3安打を集めて3点。9回にも1点を奪って2点差とし、なおも2死満塁の好機を作ったが、あと一歩、及ばなかった。
【ピックアップコラム】高松工芸のエース上野が、百戦錬磨の香川西打線を翻弄
味方打線の奮闘に、高松工芸のエース上野も好ピッチングで応え、香川西の甲子園連続出場を阻んだ。
上野は7回まで、被安打4・奪三振9・与四死球2と上々の出来。この日、最速を記録した135kmのストレートを軸に、思い切ったインコース攻めや勝負所ではフォークも織り交ぜ、堂々とした投球を展開。回や打順に応じて配球も変え、前半は香川西打線に的を絞らせなかった。
終盤こそ、疲れから球威が落ちて制球も乱れたが、落ち着きは変わらず粘投。昨秋から指揮を執る林真弘監督に、価値のある夏の初白星をプレゼントした。
高松工芸の次の相手は強打を誇る高松商業。もちろん、上野との対決は注目だ。
(文=和田 雅幸)
