【愛媛】平成25年度愛媛県高等学校野球連盟監督研修会を実施
恒例の「甲子園塾」「県外視察」を報告
「甲子園塾」の参加発表を行う丹原・仙波秀知監督
2014年1月18日(土)午後、愛媛県松山市郊外の「にぎたつ会館」において「平成25年度愛媛県高等学校野球連盟監督研修会」が開催された。
愛媛県高野連・大西好幸副会長による開会の挨拶の後、まず指導者たちの前に立ったのは大浦哲雄会長。
「昨年4月の就任以来『野球王国の復活』のため、皆様のご尽力を賜ってやってきました。
これからも皆さんの力をお借りしながら人格・人間性を高めるための高校野球をやっていきたい」
と、あらためて一丸となっての愛媛野球発展を呼びかけた。
続いて「子供たちのために納得いくジャッジをしていくことを、野球王国愛媛復活のために誓います」と、冒頭力強く発した久保田俊郎・愛媛県高野連審判委員会委員長からは、「投手の三塁偽投禁止」が今季から導入される点と、「ホーム周辺のラフプレー」、「インターフェア」は、引き続き厳しく見ていくことが確認事項として伝えられた。
公式戦でメディカルサポートを行っている越智仁紀・理学療法士からは本年度から公開講座として「障害予防研修会」を行っているお知らせ等があった。
その後は、毎年恒例となっている「甲子園塾」・「県外視察」の報告会へ。
彦根東(滋賀)への県外視察報告を行う
済美平成・山本篤志監督
まず「甲子園塾」(第2回)に参加した丹原・仙波秀知監督からは山下智茂・甲子園塾塾長(星稜(石川)名誉監督)、龍谷大平安(京都)・原田英彦監督、県立岐阜商(岐阜)・藤田明宏監督の3名から学んだ実技に加え「完璧を求めるために日々勉強」、「日本の高校野球が国を変えるという意気込みを持つ」山下智茂塾長の教えや、竹中雅彦・日本高等学校野球連盟事務局長から「家庭あっての仕事」の教えなどが語られた。
また「県外視察」では済美平成・山本篤志監督が独特の打撃指導理論を持つ彦根東(滋賀)、野村・長瀧剛監督が頭を使った野球を推進する済々黌(熊本)での3日間が報告された。
栄養の取り方について詳細に話した愛媛県体育協会スポーツ医科学委員会・今川弥生副委員長
暫時の休憩後、研修会はこの日のメイン「基調講演」へ入る。
例年は高校野球界の著名人を招いての講演が行われるところ。が、今回は愛媛県体育協会スポーツ医科学委員会・今川弥生副委員長を講師に「スポーツ医科学にサポートに関する栄養指導」という演題で「食」についての詳細なレクチャーがなされた。
選手たちの体重・体調コントロールは高校野球指導者にとって悩みの種であるだけに、約1時間20分の講演中、ノートにペンを走らせる姿がそこかしこに見られることに。最後の質疑応答でも様々な角度から選手たちのコンディションを整える方策について意見交換がされていた。
(文・寺下 友徳)