Column

リリースポイント(4)~自分のリリースポイント知っていますか?~

2014.08.26

久保田正一本気の心技体

 今年も甲子園で数多くのドラマが繰り広げられました。やっぱり高校野球は最高です!!!今年は教え子が甲子園で暴れることはありませんでしたが、また来年に向けてしっかり指導していきたいと思います!!!

前腕に対して真っ直ぐ

今回もリリースポイントでのチェックを復習

(1)両肩のラインと腕の角度はほぼ一直線(第37回コラム リリースポイント2)
(2)肘は少し伸びるくらい。45°以上曲がらない。(第38回コラム リリースポイント3)
(3)前腕に対して真っ直ぐ。

 以上3点が理想のリリースポイントでした。

 今回は(3)です。


左:(画像1)手首の角度は前腕に対してほぼ真っ直ぐ、右:(画像2)間違ったリリース時の手首の角度

『前腕に対して真っ直ぐ』

 これは手首の角度の話となります。リリースの瞬間は、手首の角度はほぼ前腕と同じ角度でのリリースとなります。(画像1)

 しかし、間違ったリリースでの手首の角度をイメージしている選手は、画像2のように手首を立ててリリースするイメージがあるのです。

 原因は様々あるのですが、『スナップスロー』という言葉があるように、手首の力で投げようとしている選手が多いのは事実です。『スナップスロー』とはそもそも捕って早く投げることを言うのであって、手首を使って投げることではありません。この間違った認識を持った方々は是非今一度『スナップスロー』の本当の意味を考え直して頂きたいと思います。

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[page_break:なぜ、手首は前腕に対して真っ直ぐが良いのか]

なぜ、手首は前腕に対して真っ直ぐが良いのか

 ではなぜ、手首は前腕に対して真っ直ぐが良いのか?間違ったスナップスローのように手首を使ったリリースは良くないのか?ですが、これはコントロールに関係してきます。皆さんはどこでコントロールをつけていますか?

 ボールが狙ったところより高めにいけばどうしますか?低めに行けばどうしますか?

 高めにいけば ⇒ 前でリリースする
 低めにいけば ⇒ 後ろでリリースする

 これくらいは何となく分かると思います。しかし問題はどこを使って前にやるのか?後ろにやるのか?です。話の流れから分かると思いますが、手首ではありません。手首を使って投げている選手は、手首を前に曲げ過ぎれば低めに、後ろに曲げ過ぎれば高めにボールはいくはずです。しかしこの手首を使ったコントロールは狙ったところにボールがいき難くなってしまうのです。

 ではここで問題を1つ。次回までに考えて下さい。

 まずは1球ボールを投げました。するとど真ん中にいったとします。次に投げたボールは1球目より1°角度を下に向けて投げました。1°です。下に向けて投げていますから、もちろん1球目より低めにいきます。

 さてここで問題です。2球目のボールは1球目のボールよりどれくらい低めにいくでしょうか?

※18.44先の距離です。ここでは重力や回転の影響は無視して単純に距離と角度で考えて下さい。

 答えは次回!!!

【リリースポイントについてのコラムを合わせてチェック!】
リリースポイント~自分のリリースポイント知っていますか?~

リリースポイント(2)~自分のリリースポイント知っていますか?~

リリースポイント(3)~自分のリリースポイント知っていますか?~

(文・写真:久保田 正一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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