【第97回島根大会展望】松江商の52年ぶりの夏の甲子園はなるか?開星、立正大淞南、島根中央も有力候補
2011年夏、2014年夏甲子園出場の開星を見ると、ポテンシャルの高い選手が多い印象を受ける島根県。今年は公立の松江商が春季大会優勝。また、松江商以外の公立校の躍進も目立ち、かなりの激戦が予想されそうだ。今年の島根県の状況を占っていきたい。
春優勝の松江商、2年連続出場を狙う開星など強豪が揃う今年の島根!
田邨 光(開星)
春優勝の松江商は、主戦の松浦 有希と、投手を兼任する三宅 拓哉の二枚看板と強打の捕手・高野 優の活躍で勝ち上がった。勝負強い2年生二塁手・平井 大成を中心とした打線も破壊力があり、52年ぶりの出場に期待がかかる。初戦は、島根飯南と対戦する。同ブロックには今春ベスト8の出雲が登場する。
同ブロックではさらに、昨秋の中国大会でも1勝を挙げた益田東が注目。初戦は出雲商と対戦予定だ。2年連続の甲子園出場に期待がかかる開星は、打撃のチーム。
打線の中心・石原 司、攻守にセンス光るプレーを見せる田邨 光と好選手が多い。投手陣は2年生右腕・吉川 貴大がカギを握る。
同じく春4強で投打に高い能力を秘める原 拓海擁する島根大東、昨年の21世紀枠推薦候補となった平田も同ブロックで、なかなか厳しいブロックになった。島根大東は隠岐、平田は大田と対戦する。
立正大淞南は、1年生から活躍している正捕手・松田 嵐生や強打者・赤塚 貴一を中心に粘り強く勝ち上がってきたチーム。この春は準々決勝で開星に敗れたが、優勝候補として期待がかかる。初戦は機動力に磨きをかけてきた江津と対戦。
エースで、主将の佐々木 康希はダイナミックなフォームから勢いある直球とキレのある変化球を持ち味にした好投手で、本塁打も打てる長打力も備わっている。またセンター方向にも長打が打てる岩崎 秀彦が注目だ。
伝統校・浜田は例年ポテンシャルが高い選手を輩出する出雲西と対戦。2013年夏甲子園出場の石見智翠館は初戦で明誠と対戦。さらにこの春、8強の松江農林は松江工と対戦する。
春季大会準優勝の島根中央は、安来と対戦。エース左腕・山口 大志は、準決勝で開星を完封勝利し、決勝進出を決めた。同ブロックで今春ベスト8の邇摩が登場し、順当にいけば2回戦で対決予定だ。
大会は7月14日に開幕。開幕カードは松江農林と松江工が予定されている。順調にいけば、7月26日に決勝を迎える。私立、公立ともに有力校が揃った今大会、どの学校が島根を制するのか。予想を上回る混戦となりそうだ。
(文=河嶋 宗一)
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