【秋季東京都大会】今年の注目ブロックは?本大会をかけた一次予選の見所を紹介!
9月5日から秋季東京大会一次予選が開幕する。都大会まで勝ち進めば、自動的に来春の都大会出場が決定になるが、一次予選で敗れれば、春は一次予選からやり直し。その後のチーム作りに影響するかもしれない大会であり、どこのブロックに入るのかも重要である。今回は注目のブロックを紹介していきたい。
早実は12日から登場!注目は第2ブロックと第4ブロック!
清宮 幸太郎(早稲田実業)
第1ブロックは甲子園ベスト4入りした早稲田実業が登場。清宮 幸太郎が出場している第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップの日程が9月6日までで、開幕日と重複する可能性があったため、日程調整の末、12日から東京桜丘と東農大一の勝者と初戦を迎えることとなった。これは早実に限ったことではなく、出場校の学校行事などを慮って、日程調整をしている。今回も東京都高野連の柔軟な対応により、12日からの登場となった。前チームから主力だった金子 銀佑、エース格となるであろう140キロ右腕・服部 雅生の活躍が期待されるが、新戦力でどんな選手が出てくるか楽しみだ。またこのブロックは、春ベスト16、夏の東東京ベスト32の青山学院、力のある都立足立西が同ブロックなのが注目だ。
第2ブロックは、夏8強の東京実、担当校の明大中野八王子、東京大成といった実力校が集結しており、こちらも見逃せない。このブロックと別パートになるが、躍進が期待される昭和一学園と近年、上位に進出する大森学園が同ブロックとこちらも見逃せない。
第3ブロックは春季関東大会ベスト8の佼成学園と夏の東東京4強の都立篠崎が同ブロック。お互い3年生の主力が多かっただけに、どんな選手が出てくるのか注目だ。
第4ブロックは関東一が都立墨田工と都立神代・都立町田工の勝者と対戦。こちらも新戦力の顔ぶれが注目。関東一と別パートになるが、夏ベスト32の法政大高、好投手・柴田 迅擁する早大学院、夏西東京8強で、強打者・菅野 岳史がチームを引っ張る聖パウロ学園が同ブロックとかなり熾烈な戦いが予想されそうだ。
第5ブロックは選手層が厚い東海大高輪台と実力校・明大明治がそれぞれの山のキーとなりそう。また都立の強豪・都立江戸川の戦いぶりにも注目だ。
第6ブロックは、夏から1、2年生で出ている選手が多かった立正大立正に注目。別パートの都立小山台は大型右腕・矢崎 裕希の成長に期待したい。
第7ブロックは、桜美林の主力投手として期待される最速135キロ右腕・北村 祐心がどこまで伸びているか。秋にかけて本格化すると、西東京を代表する好投手になる可能性を持っている。
第8ブロックは伝統校・日体荏原の戦いぶりに注目。投打に才能がある櫛山 快人が主力選手としてチームを引っ張れる存在になっているか。そしてウリである高い守備力で本大会まで勝ち上がっていきたい。
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帝京に強豪校が集結した第10ブロックと2年連続優勝を狙う東海大菅生に注目!
伊藤 壮汰(東海大菅生)
第9ブロックは、夏の東東京ベスト32の上野学園の戦いぶりに注目。小技を駆使したスモールベースボールで勝負する。
第10ブロックは夏の東東京4強の帝京は1年生スラッガー・岡崎 心の成長に期待。帝京からは伝統的に長打力ある選手が多く登場するが、岡崎は走攻守の総合力が高く、成長ぶりを見守っていきたい選手だ。またこのブロックは強豪が多く集結。帝京の初戦は都立富士森と世田谷学園の勝者と対戦。同ブロックは実践学園、城西大城西、都立雪谷とどこが勝ち上がっても熾烈な戦いが予想される。
第11ブロックでは、投打でチームを引っ張る伊藤 壮汰、好守備が光る杉本 蓮など能力が高い選手を多く揃える東海大菅生は今年も有力候補。しっかりとチームを仕上げて2年連続の秋季大会優勝を狙う。別パートには都立文京、都立日野が同ブロックと都立の有力校同士の対決が予想されそうだ。
第12ブロックは速球派右腕・谷井 怜央擁する創価に注目。この秋の注目投手に挙がりそうな谷井がどこまでパワーアップしているか注目である。
第13ブロックは、夏の西東京4強の国学院久我山と都立の実力校として注目される都立総合工科が同パート。また別パートでは安田学園、都立昭和といった強豪も同じ山にいあるとあり、見逃せないブロックになりそうだ。
第14ブロックは毎年、上位進出する駿台学園、堀越が登場。新チームはどんな選手が浮上してくるのか、注目である。
第15ブロックは投手作りに自信を持つ都立片倉。前チームは3年生中心だったが、今年はどんな好投手が出てくるのか、注目だ。また強豪・成立学園は主力選手の多くが3年生だったが、戦力層が厚いチームなので、この秋もしっかりとチームを仕上げて臨んできそうだ。
第16ブロックは例年、好チームを仕上げる都立府中工や、都内屈指の進学校で、粘り強い戦いを見せる海城など中堅校が集まったブロックとなった。
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[page_break:夏の悔しさを乗り越えた二松学舎大附の大江竜聖の投球に期待]
夏の悔しさを乗り越えた二松学舎大附の大江竜聖の投球に期待
大江 竜聖(二松学舎大附)
第17ブロックは修徳に注目。左腕・飯田 奎太、1年生捕手・宮本 博文、1年生ながらクリーンナップを打つ高山 匠と好選手を多く揃え、躍進が期待できるチームである。初戦は都立府中西と対戦する。
第18ブロックは、日大三と日大鶴ヶ丘が同パート。対戦が実現すれば、代表決定戦となる。この夏の西東京大会では、4回戦で実現し、日大三が勝利したが、今回も熱い戦いになるのは間違いない。日大鶴ヶ丘は羽根 龍二、服部 大輝、井上 洸喜といった前チームから出場している強打者たちがチームを引っ張れる存在になるか。また投手陣の底上げができると日大三に対抗できるチームになるだろう。日大三は強打者・坂倉 将吾、好投手・小谷野 楽夕が残るが、毎年、能力が高い選手が出てくるので、新たな顔ぶれにも注目をしていきたい。
第19ブロックは、二松学舎大付が登場。大江 竜聖、今村 大輝のバッテリーの成長に期待。注目されながらも3季連続甲子園を逃した悔しさをバネに成長を見せることができるか。大江は来年のドラフト候補として期待できるような投球を見せることができるか注目である。
第20ブロックは、強豪・岩倉に注目。前チームは3年生投手が主力だっただけに今大会はどんな戦力が浮上するか。また同ブロックには駒大高、芝学園も登場し、白熱とした戦いが期待できそうだ。
第21ブロックは、国士舘は1年生投手・城田 真理人に注目。伝統校に投打で能力が高い選手が登場するだけにどんな選手が出てくるのか、楽しみなチームである。またノーシードから夏の東東京大会決勝まで勝ち上がった日大豊山の戦いぶりも注目だ。
第22ブロックは、東京八王子に注目。毎年、激しい競争の下、完成度の高いチームを作り上げる好チームだが、初戦が都立城東と都立王子総合の勝者と対戦と、厳しい戦いが予想されそうだ。
第23ブロックは夏の西東京大会ベスト16の日大二が登場。1年生から出場を続ける強肩捕手・林 健太が攻守の中心になりそうだ。別パートになるが、強打のチームに仕上げる都立紅葉川も注目だ。
第24ブロックは東亜学園と都立高島がいきなり初戦で激突と、こちらも注目の好カードになりそうだ。
本大会に進めるのは48チーム。24ブロックを見ていくと今年も、いきなり好対決があり、し烈な戦いが予想されそうだ。こんな学校が一次予選敗退なのかと驚く事態もあるかもしれない。近年、各校の実力が高まっている東京都。一次予選から白熱とした戦いを期待したい。
(文=河嶋 宗一)
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