社vs浜坂
1年生右腕・好投!スライダーはあの投手から・・・
県大会初登板で5回無失点吉田光一(社)
社は終盤に浜坂打線の追い上げにあったが、前半のリードを守りきって県大会初戦突破。ベスト16進出を決めた。
5回まで無失点でゲームを作ったのが背番号10の吉田光一(1年)。山本巧監督から継投することを示唆されていたこともあり6回からマウンドをリリーフ陣に譲ったが、4安打無失点と上々の県大会デビューを飾った。
大きなピンチだったのが4回、二死一、二塁から牽制球のボークで走者を進ませてしまった場面。まだ2点のリードしかなく、ボークがどう影響するかがポイントだったが、浜坂の7番・松岡嘉貴(1年)をショートゴロに打ち取ってピンチを凌いだ。この場面を指揮官も「メンタルの強い投手。よく抑えてくれた」と讃えた。
最速は135キロと飛びぬけて速くはないが、テンポの良さと変化球のキレが持ち味。特にスライダーは、“いとこ”である吉田凌(東海大相模・3年)から教えてもらった。夏の甲子園で優勝したことは大きな刺激となっており、「練習があったので東海大相模の試合は見に行けませんでしたが、8月末に帰省してきた時に色々話しました。今日も、お前は変化球のキレが良いから自信を持っていけとメッセージをもらいました」と話す。さらに吉田凌の実弟はこの日途中からレフトを守った背番号16の吉田隼人で、同じ1年生。西脇東中学時代からいとこ同士で一緒にやってきた仲である。
「次(3回戦)も投げると思うので準備したい」と見据えた吉田光一のピッチングに今後も注目だ。