試合レポート

読谷vs宮古工

2016.06.20

13人の勇士が魅せた全力プレー!

 「今、大好きな野球が出来ることに感謝し、全力プレーで恩返しします!」高らかに選手宣誓した沖縄宮古工・荷川取龍祐主将の言葉通り、沖縄宮古工ナインは序盤からアグレッシブな展開を見せてくれた。

 2回、宮里 澪良砂川 結良の連続ヒットからチャンスを作る。犠打でキッチリ送ると狩俣 勝吏がスクイズを成功させ先制した。投げては先発の松川 竜二が4回まで読谷打線を僅か2安打に抑える力投を見せた。

 しかし、自力に勝る読谷は5回、4者連続安打(内盗塁失敗あり)で満塁とすると、島袋 龍がライト前へ運び1点を返した。さらに内野安打タイムリーと相手エラーの間に2点を返し逆転に成功すると、7回には大城 瞳磨の二塁打など長短4安打で4得点を奪い試合をほぼ決した。

 しかしながら沖縄宮古工の、二死一・三塁として来間 和貴にタイムリーが生まれた6回や、仲間 里樹が犠牲フライを上げて得点した8回など、最後まで全力プレーをするんだ!という姿勢は素晴らしいものがあった。

 16強と選手個々の能力に長けるだけでなく、大応援団が駆けつけた読谷に比べ、ベンチメンバー13人だけで諦めない姿勢を示し続けた沖縄宮古工の頑張りは、高校野球ファンの胸を熱くさせるものであっただろう。

(文=當山 雅通

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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