予選でも大活躍!これが近畿地区の7人衆!小中翔太氏が選出!
7月31日、大阪の代表校が決まり、今夏の甲子園出場校が出揃った。今年も白熱した近畿の地区大会。そんな中、キラリと光った近畿の7人衆を野球ライターの小中翔太氏が選出!
まずは左右の投手陣から!
西田 光汰(大体大浪商)
1.西田 光汰(大阪・大体大浪商3年・投手)
最速147km/hの本格派右腕、気迫溢れるマウンド度胸と投球スタイルは正に「相手打者をねじ伏せる」という表現が相応しい。昨夏は決勝で敗れ、あと1歩のところで甲子園を逃し、昨秋も準々決勝で敗退。悔しさをバネに、オフは食べて走っての合宿を経て10㎏の増量に成功し、ストレートの球威、スライダーのキレが増した。欲しい場面では狙って三振を奪える。今夏は5回戦で履正社に敗れたがスコアは0対2。1試合平均9.9得点の強力打線がスクイズをするほど苦しめた。
【選手名鑑】西田 光汰
寺島 成輝(履正社)
2.寺島 成輝(大阪・履正社3年・投手)
馬力に優れた大型サウスポー。角度のあるストレートの威力は超高校級で、打者がワンバウンドすると思って見逃した球が低めいっぱいに突き刺さる。また、見落とされがちだがコントロールも良い。速球派投手にありがちな四球から崩れるパターンも心配ない。これまであと1歩のところで甲子園行きを逃し続けていたが、先日の大阪決勝では12奪三振の好投で3安打完封。圧倒的なパフォーマンスで聖地への切符を手に入れた。最初で最後の甲子園、世代最強左腕の豪速球が唸りを上げる。
安田・小園は外せない!来年も楽しみな1・2年生!
安田 尚憲(履正社)
3.安田 尚憲(大阪・履正社2年・内野手)
8試合で79得点。圧倒的な攻撃力で大阪大会を勝ち上がった履正社打線の主砲は、2年生ながらすでに38本のアーチを描いている。特に今春からは量産体制に入ったが、飛距離だけでなく相手投手や状況に合わせた打撃が出来ることも大きな特徴。高校通算本塁打数が話題となる打者の中には、当たれば飛ぶが低めの変化球に脆い、というタイプもいるが安田の打撃には”幅”がある。大阪大会の打率.520、2本塁打、15打点という成績は全て前回出場時に在籍した山田 哲人(現ヤクルト<関連記事>)以上。打者としての総合力が非常に高い。
【選手名鑑】安田 尚憲
小園 海斗(報徳学園)
4.小園 海斗(兵庫・報徳学園1年・内野手)
昨年11月にU-15アジアチャレンジマッチで優勝に輝いたメンバーの1人で、高校でも1年春から1番・ショートに抜擢された。ちなみにそれまでショートを守っていたのは中学時代にやはりU-15アジアチャレンジマッチのメンバーに選ばれた河野 翔吾(3年)。入学早々、日の丸戦士の先輩を押し退けると県大会では打率4割を記録。遠投105m、50m走は5.9秒と走攻守全てが揃う。センス溢れる巧打のリードオフマンが名門を引っ張る。
【選手名鑑】小園 海斗
甲子園でも暴れるか?4番・キャプテン・捕手の石原に注目!
石原 彪(京都翔英)
5.石原 彪(京都・京都翔英3年・捕手)
4番、キャプテン、捕手。チームは昨年12月に監督が代わり、秋と春ではメンバーもポジションも大きく入れ替わったが、石原の役割が変わることはなかった。
高校通算42本塁打の長打力と二塁送球2秒を切る強肩が武器。送球の軌道はマウンドで身を屈めた投手に当たりそうになるほど低い。中学時代、U-15代表では横浜・藤平 尚真(関連記事)、常総学院・鈴木 昭汰ら世代トップの投手の球を受けた。甲子園では捕手として、打者として成長した姿でかつてのチームメイト達と相見える。
【選手名鑑】石原 彪
6.藤山 大地(京都・福知山成美2年・投手)
重いストレートを繰り出す剛腕。背番号11の2年生だが京都大会では主戦級の活躍を見せた。初戦の京都学園戦では同点の7回からマウンドに立つと終盤3イニングを無失点に抑え、打っても決勝適時二塁打を含む2安打3打点の大活躍。一死一、二塁で前の打者に送りバントをさせていたことからも打撃能力の高さがうかがえる。ロングリリーフとなった4回戦の龍谷大平安戦では4回2/3を2安打無失点。ストレートが高めに大きく外れる悪癖はあるものの球質は一級品。これから1年、京都を代表する投手と見て間違いない。
【選手名鑑】藤山 大地
神野 太樹(天理)
7.神野 太樹(奈良・天理2年・外野手)
野手のほとんどが下級生という若いチームだった今年の天理、スタメンに5人の2年生が名前を連ねる中で唯一1年時からレギュラーの座をつかんだのが神野だった。ミートが上手くどんな球でも広角に打ち返せる。さらに自分のポイントまでしっかり引きつけられるからストライクからボールになる誘い球に手を出さず、選球眼も良い。1番打者としてチャンスメーカーにも、3番打者としてポイントゲッターにもなれる存在だ。
【選手名鑑】神野 太樹
(文=小中 翔太)
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