履正社vs育英
大きかった初回の7失点
履正社 竹田祐
「5回までにリードする展開にしたかった」と振り返った育英の安田 聖寛監督。しかしそのプランは初回の7失点で崩れてしまった。
エース・野上 諒(2年)がことごとく打たれての7失点かと言われればそうでもない。先頭打者の内野安打、ポテンヒットのタイムリー、風による外野手の目測の誤りでタイムリーとなる長打にしてしまう。不運と少しずつ狂った歯車が、気づけば7点へと繋がっていた。
それでも2回以降は強打の履正社打線に臆することなく投げ続けた。指揮官も、「(チャンスなどの)勝負がかかった場面での代打で野上を代える可能性はあったが、守りの中で代えるつもりはなかった」とエースに全幅の信頼を置いていた。7点差があり、攻撃の策は狭まってしまうが、ディフェンスという点では良く耐えたと言えるだろう。ただ、できればそのまま9回まで無失点でいきたかった所だ。
攻撃では1回表に1番・別府 幹太(2年)がストレートの四球で歩きながら、バント失敗とダブルプレーで無得点に終わったのが悔やまれる。2回以降もヒットは出ていた。でも要所で履正社のエース・竹田 祐(2年)の縦の変化球にやられた。「やはり良い投手でした」と相手エースを讃えた指揮官。でも、秋当初に比べれば少しずつ成長していることを実感する試合でもあったようだ。
現在の2年生世代から共学になった育英。記録員を務める御縞 杏架音マネージャー(2年)が副主将を務めベンチで大きな声でチームを鼓舞するなど、男子校時代とは雰囲気も変わった。「ノビシロはあると思う。練習します」と話した安田監督。来夏へ向けての成長が楽しみなチームである。
注目記事
・2016年秋季大会特設ページ