練習後の体調管理で気をつけたい4つのポイント
喉の痛みが気になるときは乾いたタオルを巻いて保温してみよう
練習後の体調管理に気を配ろう
この時期は、日中は半袖でも過ごせるほど気温が高くなっても、夕方から夜にかけて急に冷えて肌寒く感じることは少なくありません。気温の差が激しいとより体調管理に気を配らないと風邪をひいたり、ウイルスの侵入からインフルエンザを発症してしまったりすることがあります。練習中は汗をかくほど体温が上昇して暑く感じるものの、練習後には汗で濡れたウエアが身体を冷やしてしまいがち。練習後の体調管理で気をつけたいことについて挙げておきます。
■練習後の汗はすぐに拭く
暑いからといって半袖のままで長時間過ごしたり、肌寒い外気にさらされた状態でいると濡れたウエアは皮膚表面から体温を奪い、身体を冷やします。練習後の汗はすぐに拭く、濡れていない乾いたウエアに着替えるということを心がけるだけでも体温の急激な低下を防ぎ、風邪予防につながります。ウォームアップジャケットなどは保温効果が高いので、一枚持っていると自律神経による体温調節をカバーすることが出来ます。
■手洗いとうがいは必ず行う
練習終わりには手洗い・うがいを行ってウイルスが体内に侵入することを防ぎましょう。手洗いは石鹸で丁寧に洗うことが基本ですが、流水による手洗いでも土やほこりなどの汚れを落とし、表面についた菌も汚れとともに洗い流すことが期待できます。ただしパパッと手を濡らして終わるのではなく、きちんとこすり洗いをし、清潔なタオルなどで拭き取って乾燥させるようにしましょう。うがいについても水で行っても問題ありませんが、一度口の中を丁寧に洗い流し(クチュクチュうがい)、その後ガラガラうがいを行うようにします(15秒程度)。
■喉が痛みは発熱の前兆
喉が痛い場合はうがいなどで喉の粘膜の乾燥を防ぎ、保湿・保温に努めるようにしましょう。喉の痛みをそのままにしていると発熱してしまうことが多いので、栄養のあるものを食べて無理せず身体を休ませることが大切です。就寝時には乾いたタオルなどを首に巻いて保温しながら寝るようにすると、喉の痛みを和らげる効果が期待できます。
■自宅での服装にも注意しよう
帰宅後のウエアにも気を配りましょう。特に半袖・半ズボンの薄着で寝てしまったり、疲れのあまり布団に入らずにソファーや床などで寝てしまったりすると体調を崩す原因となります。またお腹を冷やした状態で寝てしまうと、腹痛や下痢などを引き起こしやすくなるのでお腹周りを冷やさないこと、また寝る前に冷たい飲み物を飲み過ぎないことも大切です。
文:西村 典子
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