ベイスターズ5位指名の櫻井周斗(日大三)が語った決意「背負う者になれ」
小倉監督と握手する櫻井周斗
ベイスターズ5位指名の櫻井周斗(日大三)が語った決意「背負う者になれ」
2017年ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから5位指名を受けた日大三の櫻井 周斗。ドラフト指名を受け「5位指名を受けてほっとしています。それと同時にベイスターズということでここでやるんだという覚悟もできた状況です」と今の心境を語った。
投げては最速149キロ、秋季東京都大会決勝では日本ハムファイターズが1位で交渉権を獲得した、早稲田実業の清宮 幸太郎から5三振を奪う能力もあり、打っては高校通算31発と野球センスは抜群。
そんな櫻井だが、悩んだ末に提出したプロ志望届だった。「高校3年生から意識していたプロの世界だったので、今までの苦しい時期、自分がうまくいかない時期などを考えたうえで、指名をいただけたのは周りの協力があってのこと。本当に感謝したいなと思います」とその思いを吐露。小倉監督は最初、大学に行ってからでも遅くないと言っていたが、櫻井のプロ入りへの熱意に説得され、プロで勝負することを決意させた。
ベイスターズについては「左の有名なピッチャー、実力のある方がたくさんいらっしゃる球団だと思います。左の左腕王国のようなチームになると思うので、その一角に入れるように頑張りたいと思います」と印象を話した櫻井。「ラミレス監督のファンでもあったので、偉大な監督のもとで野球ができて幸せです」。対戦したい選手には、真っ先に昨年日大三から広島東洋カープに指名された坂倉 将吾が頭に浮かんだ。セリーグ同士ということで、この先対戦があるかもしれない。
名門の日大三でエース、そしてキャプテンとしてチームを引っ張った櫻井。「小倉監督にはよく『背負う者になれ』と言われていました。それにこたえるように3年間頑張ってきたので、その結果がこの指名ということに繋がって、小倉監督には感謝しかないです」とその教えが櫻井にとって大きなものになっていた。
そして小倉監督はこんな思いを語った。「どこから見られてもかっこいい男で、いつもいてもらいたいなと。それは裏表のない男なんだよということをよくいっていたんですけどね。背負う選手にならなきゃだめだ、チームを背負う男になれと言ったことを、一番感じてくれたということが一番うれしいですね。その思いでプロに行ってもらいたいし、忘れないでやってほしいですね」。
「両親に感謝の気持ちを伝えたいです。本当に感謝しかないので、親孝行できるようにこれから頑張っていきたい」と話した櫻井。自慢のスライダーを武器に、「左腕王国」の一員として活躍する姿を全国の野球ファンに是非見せてほしい。