捕手がストライクに見せようと意図的にミットを動かすのはNG?
2018年度の公認野球規則改正点を話し合う、プロ・アマ合同の日本野球規則委員会が11日に行われました。申告制の故意四球(敬遠)の採用と、公認野球規則の定義38から日本独自の【注】が削除されたことが大きなニュースになっています。
まず定義38にどんなことが書かれているかを整理しておきましょう。
2018年度はこの【注】の部分が削除されることに決まりました。世間的には二段モーションがOKになるという認識が持たれるかもしれませんが、走者がいない際の反則投球が適用されないだけであることを忘れてはいけません。二段モーションがひどい場合は注意を受けることがあります。
さて、他にも日本野球規則委員会でこんな提言があったので紹介します。
提言:「ベンチ前のキャッチボールの禁止」(野球規則5.10kの順守)
提言:「“ミットを動かすな”運動の継続展開」など
野球規則5.10kはこう書かれています。
「“ミットを動かすな”運動」は、投球を受けた捕手がストライクに見せようと意図的にミットを動かしたり、球審の判定前に自身で判断することをなくすためです。
この2つの提言に関しては、2020年の東京オリンピックまでに徹底させる方針です。ベンチ前のキャッチボール禁止は日本の野球にはそぐわないとしてこれまで徹底されてこなかった部分がありますが、国際試合でははっきりと禁止されています。
色んな声があると思いますが、2020年日本開催のオリンピックが、日本野球の国際化をスピードアップしていると個人的には感じています。
2018年度の野球規則改正については各種連盟のホームページにも記載されますので、その時にもまた話題にしていきたいと思います。
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(文:松倉雄太)