試合レポート

沖縄尚学vs中部農林

2018.09.21

沖縄尚学が5回コールドで三回戦へ!

沖縄尚学vs中部農林 | 高校野球ドットコム
好投した先発・比嘉(沖縄尚学)

 勝つには勝ったが。。。本来の出来というか、指揮官の期待度からはまだまだ遠い野球であった。

 沖縄尚学は1回裏、高良、與谷に連打が生まれるも中部農林先発の照屋が好ピッチングでスラッガー水谷を三振。続く奥原もセンターフライに斬り得点出来ず。2回、沖縄尚学は一死から四球と犠打で得点圏にランナーを進めると相手のエラーでようやく先制したものの、その後の一・二塁をものにすることは出来なかった。

 そして3回、ビッグイニングを作る。このイニング先頭の與谷が2打席連続ヒットで出塁。四球とバントヒットの満塁から押し出し四球を選び1点目。7番島袋がレフトへ犠牲フライを上げて2点目を奪うと内野安打タイムリーで3点目。その後エラーで4点目を奪うと、1番の吉里、高良、そして3打席連続安打となる二塁打を放った與谷の3連続タイムリーで7点をボードに刻んが、もっと早く畳みかけなければならない試合だった。

 投げては先発比嘉が2安打に封じ、長身左腕の渡嘉敷が最後の1イニングを締めてコールド勝利。沖縄尚学が3回戦で戦う小禄は、この日の試合で12安打12得点。同じく5回コールドで波に乗っている。勝ち続けて昨年に続く連覇を達成するためにも攻守のさらなる奮起が期待される。

 敗れた中部農林だが、去った夏の選手権沖縄大会で昭薬大附と久米島を相手に投げたエース照屋をはじめ、1番宮良などこれまでの中部農林とはひとあじ違う人材が光る。前任の八重山で新人大会と秋季大会優勝に導いた仲里監督の指導でどこまで伸びるか。春が待ち遠しい。

(文=當山雅通

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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