Column

シード校が次々初戦敗退!波乱の始まりだった秋季三重大会を総括!

2018.10.17

波乱の幕開けとなった秋の三重を振り返る

シード校が次々初戦敗退!波乱の始まりだった秋季三重大会を総括! | 高校野球ドットコム
勝ち上がった3校

 この秋の県大会ではシード7校のうち5校が初戦で敗退。地区予選の好成績でシードとなってベスト4まで進んだのは海星のみだった。しかし、その海星も準決勝で三重に敗れ、3位決定戦でも津田学園に敗れて東海地区大会への出場を果たせなかった。

 そんな中で圧倒的に強さを示して、秋の三重県を制したのは菰野だった。最速150キロを出すという剛腕・岡林勇希君がいるが、準々決勝の木本、準決勝の津田学園と連投で完投してねじ伏せてスタミナのあるところも示した。勢力構図としては、公立勢ではいなべ総合学園とともに、県内を引っ張る存在ではあったものの、このところはやや結果が出せないでいたことも確かだった。それだけに、この秋は満を持しての躍進となった。ノーシードからの県大会となったが、1回戦では四日市に快勝し、2回戦はシードの津商を下し木本、準決勝で津田学園を退けて決勝でも、昨春のセンバツベスト4の実績のある三重に10対0と快勝してその強さを示した。岡林君は早くもドラフト候補という声も上がるくらいで注目度は高い。

 準優勝した三重は、今春のセンバツではベスト4に進出して、全国に「三重高健在」を示したが、夏はまさかの初戦敗退で、そこからの立て直しだった。いなべ総合は、その三重に県大会初戦で敗退した。

 夏の甲子園帰りの三重白山も県大会は初戦で鈴鹿に敗退。一昨年夏の代表校の津田学園がしぶとい戦いでベスト4に進出。菰野に1点差で競り負けたものの3位決定戦では海星を下して東海大会に進出を果たしている。

 今週の東海地区大会は三重県開催となる。それだけに次のステージに出場を果たした3校は、いずれも気持ちを引き締め直しているであろう。

(文=手束 仁

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.07.07

西東京大会が開幕!拓大一がコールド発進、都立東村山西が66得点の圧勝【2024夏の甲子園】

2024.07.07

立命館宇治が「完封リレー」で京都夏連覇へ好発進【2024夏の甲子園】

2024.07.07

【夏の逸材123人成績速報】超進学校に現れた二刀流の夏が終わる…。県岐阜商の149キロ右腕は4回1失点の力投

2024.07.08

三重では甲子園通算13回出場・海星がコールド発進、秋3位・神村学園伊賀は接戦を制す【2024夏の甲子園】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.07

西東京大会が開幕!拓大一がコールド発進、都立東村山西が66得点の圧勝【2024夏の甲子園】

2024.07.07

立命館宇治が「完封リレー」で京都夏連覇へ好発進【2024夏の甲子園】

2024.07.07

【夏の逸材123人成績速報】超進学校に現れた二刀流の夏が終わる…。県岐阜商の149キロ右腕は4回1失点の力投

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!